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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
干場の「エコラグ」

パンチがあり過ぎて目とココロを奪われた! グッチのバックパックの魅力とは

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

これってアレッサンドロ・ミケーレからのなぞなぞ?

これは確か、去年のクルーズコレクションだったかなあ。オリジナルの「GGキャンバス」にポリウレタン加工を施した「ソフト GGスプリーム」のボディに、グリーン×レッド×グリーンのウェブストライプをあしらったショルダーハーネスは、どこからどう見てもグッチ。

絶好調のグッチでは、こんなものまで出しちゃえるんです。いやー、ブッ飛ばしていますよねえ。きっと、これ100メートル先からでもわかるだろうなあ。

ネオヴィンテージ」ラインのバックパックなのですが、それにしたって金糸の刺繍はあるわ、トラは吠えているわ、ドナルドダッグもいるわ、ロンドンのオールドボンドストリートって書いたワッペンまであるって……。普通に考えたら、やり過ぎですよね。

でも、それがかえってカッコよく見えてしまうんですから、アレッサンドロ・ミケーレ、恐るべしです。いま最も勢いのあるクリエイティブ・ディレクターはやっぱり違いますな。

普段だったら絶対に手を出さないデザインなんですが、このやり過ぎな感じが何だか面白いと思ったんですよね。世界中いろんなところを旅して、そこで手に入れたワッペンをペタペタ貼った、みたいなストーリーを感じてセンチメンタルな気分になったんです。そう、センチメンタル・ジャーニー……。“伊代はまだ16だから〜♬”です(苦笑)。

とはいえ、実は僕が買ったわけではなく、本当は編集部の後輩が買ったものだったんですが、彼が使っていないようだったので一時的に物々交換を……。僕が、すすめた手前、何とかせにゃと思ったわけです。

で、実際に使ってみたら、こいつはかなり手強い。つーか、マジで強敵過ぎます。これひとつでパンチがあるから、白Tにボロボロのジーンズとかショーツのような極力シンプルな格好じゃないと合わないんですよ。まぁ、そこに興味があったわけですが、もはやこうなってくると、ミケーレからのなぞなぞですよね。“持てるもんなら、持ってみな”みたいな。何だか簡単に持っちゃいけないみたいな感じがして、考えさせられるんです。

自分のポリシーは、ベーシックなものを長く使うことなんですけど、このバックパックはパンチがあり過ぎて、逆に目を奪われたというか……。

僕、普段はあんまりカツカレーを食べないんですが、2年に1度くらい、強烈に欲することがあるんですよ。例えるなら、あんな感じなんですけど……。わかります?

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE







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