イケてる紳士はポルシェでカニ走り!?
久しぶりにワクワクするような話題を。2018年8月16~19日に開催されるWRC(世界ラリー選手権)第9戦「ADAC RALLYE DEUTSCHLAND」でポルシェがコース・カーを務めるという胸躍るニュースです。
ラリーにおけるコース・カーとは通称❝ゼロ・カー❞と呼ばれるもので、競技車両のスタート時刻の15分前にコースを走るゼッケン0を付けた車両を意味します。ラリーは基本的に一般道を閉鎖し行われることから、コース上の安全を確認する必要があり、その役目をゼロ・カーが担うのです。
ポルシェはこのコース・カーのベースモデルに、競技車両の「ケイマンGT4クラブスポーツ」を採用。最高出力283kW(385ps)を発生する3.8リッター水平対向6気筒エンジンはそのままに、サスペンションやアンダーガード、ラリーコンピュータなど、必要な装備を整えデビューさせるようです。
ポルシェがPRのためにゼロ・カーを作るなら、市販が終了したGT4(クラブスポーツのベース車両)を使う必要はありません。2016年のMCで現行型ケイマンは車名のアタマに❝718❞の符号をもつわけですし、ラリーに競技者として参加するわけではないので、「718ケイマンGTS」で十分だったはず。
しかし、ポルシェのコメントを要約すると「ラリー関係者の反応が良ければ検討の余地はある。そして、実際にカスタマー向け競技車両を作るかどうか年内に判断する」とのこと。このプロジェクトが本格的に始動すると、カテゴリーは「FIA R-GT」クラスとなります。

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お若い方はポルシェといえば、ル・マン24時間に代表されるサーキットのレースをイメージされるでしょうが、過去を遡れば1965年のモンテカルロではポルシェ911がデビュー(なんといきなり総合5位。その後、総合優勝も達成)。また、1986年には4WD技術の挑戦として959でパリ-ダカール・ラリーへも参戦しているのです。

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モータースポーツはレギュレーションが関係しますので、将来的にどうなるか判断しかねる部分もありますが、ポルシェファンとしては期待が高まるのではないでしょうか。
なお、残念ながらテストシーンなどは公開されていませんので、今回は動画がありません。その代り市販モデルの現行型718ケイマンの❝ドリフト動画❞をお楽しみください。













Text:Seiichi Norishige
ポルシェ ジャパン
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■Porsche 718 – Cayman vs. Caiman