頑張った証として エルメスを買うのが好きでして
さて、101回目はプロポーズ。ではなく、「エルメス」のポケットTシャツ、鹿の子でクリームイエローですね。書くのも憚られますが、こう毎日暑いと正直 何も着たくない…。仕方なく Tシャツに袖を通し、酷暑な街へと足を向けるんですが、あっという間に汗だく……。
8月で こんなに暑かったら 12月は どうなっちゃうんでしょう。
なんて しょうもない話は さておき。暑くなってくると、みんなTシャツくらいしか着たくないから、街にはTシャツが溢れますよね。プリントモノやら、メッセージT、ボーダーやカラフルなモノなど、かつては周囲と一線を画すべく、個性的なTシャツを着ているヒトたちを多く見かけましたが、最近は白Tばかり。
オーバーサイズだったり シルエットに特徴があって、往年の吉田栄作的な着方はしていませんが、とにかく白Tが やたら目につく。もちろん自分も白Tを着るんですが、撮影スタッフ全員が白T揃いになると恥ずかしいし、「コレでイイのか?」って思ったりもします。
そこで 恒例のTシャツ探しの旅に出るわけですが、イイ歳ですから さすがにもうプリントモノは着られない。ロゴTなんかは真っ先に敬遠しますし、あまり攻めすぎたカラーリングにも触手は動きません。そうなってくると、なかなか出逢えないし、必然的に白のポケTに引き寄せられてしまう…。あぁ、だから街に溢れんのね……。
もうこうなったら勢いで!って、どんな勢いなのかは分かりませんが、エルメスに行ってみるわけですよ。視点を変えてみると言うか。
そうすると、定番的に展開している鹿の子のポケTに目が行っちゃう。かつて あまりお金を持ってなかったけどエルメスに憧れていた頃は、小物か、服で買えたとしても このポケTくらいだったんですが、サイズ感がイマイチでしたし、お父さんのTシャツみたいで敬遠してたんです。ところが、齢を重ねると あら不思議。結構アリになってくる(笑)。
鹿の子は 洗い立ての肌触りが硬くて好きじゃないから、ポロも含め あまり着なかったんですが、そこはエルメス。使ってる糸も上質ですし、柔らかく編み上げてるから不快感は一切なし! 肌も喜ぶ。
以前紹介したTシャツのときにも書きましたが、胸ポケットのカッティングも絶妙。そして、大人には嬉しい、同色で目立たないステッチの"H"マーク。前回、前々回の"H"マークほどの さり気なさはありませんが、「よく見たら H」というネタが使えるというのは、清水ダイブするには十分すぎる言い訳となりました。
裾もグログランテープで補強されたスリットが入って着やすいですし、なんと言っても このペールトーンなクリームイエローってカラーリングにヤラレてしまったんです。
エルメスって いつも黄色を効果的に使うのが上手ですし、色の出し方も絶妙。インナー使いはもちろん、強すぎない感じでアピールできたら素敵だなって思ってたので、そりゃ買っちゃいますよね。
あっ! インナー使いしたくて、気がついたら このTシャツの上に羽織るアイテムも清水ダイブしちゃってたんですが、それはまた別の機会にでも……
Photo:Naoto Otsubo
Text:Ryutaro Yanaka