サングラスデビューは、みんなこれだったでしょ!?
第60回は、レイバンのウェイファーラーです。
2万1000円(税抜)/レイバン(ミラリ ジャパン)
リーバイスの501やレッドウィングのアイリッシュセッターといった、オトコとして生まれたからには1度は手にしたことがあるはずのアイテム。ウェイファーラーも、そのひとつと言えるでしょう。
1874年に顕微鏡製造からスタートしたボシュロム社が、1929年にアメリカ軍の要請を受けて開発した、太陽光線を遮断する通称レイバングリーンと呼ばれるレンズを装着したパイロット用サングラス。そのサングラスを市販したことが、1937年のレイバン設立のきっかけです。当初は軍用やハンティング用といった実用サングラスが主力だったレイバンですが、1952年に初めてファッション性を意識したウェイファーラーを発売します。50年代といえば、エルビス・プレスリーやジェームス・ディーンに多くの若者が熱中した時代。ロックや不良カルチャーのブームに乗って、ウェイファーラーは支持を集めてゆきます。
現在は、イタリアのルックスオティカ社の傘下にあるレイバン。ボシュロム時代にこだわる人も少なくありませんが、現体制になってから日本人の顔型にフィットするアジアンフィットが登場するなど、格段に掛けやすくなっています。ちなみに、ウェイファーラーとは“徒歩での旅行者”って意味なんですよ。
現在はフィットだけでなくカラーレンズなどバリエーションを揃えるウェイファーラーですが、定番といえばやっぱりブラックフレーム×グリーンレンズ。ヨロイに配したシンプルなカシメも、特徴のひとつです。
元祖レイバンといえば、左のティアドロップタイプのアビエーター。これが似合って、初めてオトコになれます。右上は、クラシックスタイルにおける定番クラブマスター。映画『マルコムX』でデンゼル・ワシントンが掛けていました。右下は、昨今トレンドのラウンドタイプ。特にゴールド×ブルー、そしてフラットレンズは要注目です。
左:2万5000円、右上:2万4000円、右下:2万4000円(すべて税抜)/レイバン(ミラリ ジャパン)
ボブ・ディランやアンディ・ウォーホールなど、多くのアーティストが愛用する姿を写真で見ることができるウェイファーラー。メンズだけでなく、オードリー・ヘップバーンやマドンナなど、女性の愛用者も多いという定番品は、そうそうありません。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Masafumi Yasuoka
【問い合わせ】
ミラリ ジャパン
03-3514-2950
https://www.ray-ban.com/japan