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ロールス・ロイス初のSUV!悶絶級のラグジュアリーカー「カリナン」

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王者は何者にも膝を屈せず

時の流れはついにロールス・ロイスをも動かしたのか? 同社初となるSUV 、ウワサの「Cullinan(カリナン)」がついに発表されました。レンジローバーを指して、❝砂漠のロールス・ロイス❞などと表されることもありましたが、ついにこのフレーズもお払い箱。日本上陸は年内にも始まります。

カリナンという車名は、世界最大のダイヤモンドの原石(3106ct=約621g)の名がその由来です。1905年にトランスヴァール共和国(現・南アフリカ)で発見され、その後、時の政権から1907年にエドワード7世の元へ66歳の誕生日記念として贈られます。

この原石は❝アッシャーカット❞を生み出したベルギーのロイヤル・アッシャー・ダイヤモンド社で大小合わせて105個にカット。この内、大きい順に9個(カリナンⅠ~Ⅸ)は英国王室(王族個人を含む)が現在も所有します。

ちにみに、一番デカい❝カリナンⅠ❞は、ロンドン塔=タワー・オブ・ロンドン(イースト・エンドにある城塞)に永久展示されていますので、ロンドン滞在の折は見学されてはいかがでしょうか。

さて、気になるのはクルマも去ることながら、なぜロールス・ロイスがこの車名を採用したのかです。伝統的には実態のないもの車名とするのがその習わし。ファントム(幻)、ゴースト(幽霊。シルバーゴーストは個体の愛称)、レイス(生霊)、ドーン(夜明け)が現行ラインナップ。

で、よくよく考えてみればカリナンはあくまでダイヤモンドの原石。ですから、カット済みとなれば、もうカリナンは存在しません。また、「Diamond」の由来はそもそもギリシャ語で❝屈しない❞という意味ですから、「何者にも屈しない=ロールス・ロイス カリナン」と拡大解釈できなくもないのです。

それでは車両スペックのご紹介です。

Rolls-Royce Cullinan
ボディサイズ:全長5341×全幅2164×全高1835mm
ホイールベース:3295mm
エンジン排気量と型式:6.75リッターV型12気筒ターボ
最高出力:420kW(563hp)/5000rpm
最大トルク:850Nm/1600rpm

カリナンのボディサイズは、ベントレー・ベンテイガやレンジローバーのLWBモデルよりも遥かに大きく、また、エクステリアデザインは「ザ・クラスプ」と名付けられたテールゲート(電動)が特徴で、そのシルエットは戦前モデルを起源とします。

また、カリナンは同社の伝統にならいコーチドアを採用。前席ドアは前ヒンジ、後席ドアは後ヒンジとなり、乗降の際にVIPの身を守る盾の役割を果たします。

近年、ロールス・ロイスの販売は好調で、日本での販売台数は2017年が225台、2016年は223台のセールスを記録。そして、200台超えはバブル期を彷彿させるデータです。さらにご参考までに追記すれば、グローバルの2017年の新車販売は3362台。また、同社にとって日本は世界で4番目に大きいマーケットとなります。

名言・格言として語り継がれる同社の創業者サー・ヘンリー・ロイスの言葉を抜粋・引用すれば「もし理想のものが存在しなければ創ればいい」というものがあります。いま暫くは画像や動画で見るくらいしかできませんが、皆さんの評価はいかがでしょうか。

Text:Seiichi Norishige

ロールス・ロイス モーターカーズ
※お問い合わせは公式HPよりお近くの正規ディーラーへ(東京・横浜・名古屋・大阪・広島・福岡)

■Rolls-Royce Cullinan Supreme Liberty



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