ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE

シエスタって何? その効果と正しい昼寝の取り方を徹底解説!

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

過度に寝すぎると……

いくら昼寝に効果があるといえど、長時間の昼寝は逆効果です。30分以上、1時間以上、と寝すぎてしまうと無意味なのです。

>体内時計が崩れる!

昼過ぎから夕方にかけてあまりに長く寝てしまうと、夜にイザ寝ようとしても寝付けなくなってしまいます。なかなか眠れず、翌朝の寝起きも悪くなってしまい、睡眠不足になり、また昼寝を長くとってしまう、という悪循環の恐れも。一度体内時計が崩れてしまうと戻すのは簡単ではないので、昼寝は適度な時間を守りましょう。

>頭痛がする?

仮眠を取ったあと頭痛がする方、多いのではないでしょうか。これにはきちんと理由があり、2パターンあります。

→【緊張性頭痛】

頭部全体や首回りを締め付けるような鈍痛が起こります。これは筋肉の緊張が原因です。座ったまま、頭を固定せずに直立で寝る時に多く見られます。

睡眠中意識がない状態で首や頭の支えが無いため、首がグラグラして前後左右に引っ張られた状態になります。そのため頭部やこめかみ、首、肩周りの筋肉が緊張しこわばって硬くなってしまいます。頭痛とともに肩こりも感じやすくなります。

偏頭痛とは異なり、我慢できてしまう程度の痛みであることが多く、また頭を振ったり運動したりしても痛みが増すことはありません。

緊張性頭痛が起こってしまった時は、首や肩周りが楽な姿勢を取り、筋肉をほぐすマッサージをすると良いでしょう。温めるのも効果的です。また、うつぶせで腕で頭を支えて寝ていたとしても、長時間熟睡してしまうと首に負担がかかり、緊張性頭痛が起こることもあります。

→【偏頭痛】

目の奥や頭の側面など、部分部分でズキズキと脈を打つような痛みが起こります。これは急激な血管の拡張が原因です。軽い昼寝のつもりが、横になってしっかり寝る態勢を整えてしまい、中途半端な時間寝てしまった場合に見られます。

本格的な睡眠に入り、血の流れがゆるやかになると、頭がい骨中の血管が収縮します。長い時間経ってちょうど深い眠りに入ったところで起きてしまうと、身体が急に活発になり、頭に血が一気に流れ込んで血管が急激に拡がります。これにより三叉神経という神経が圧迫されて強い刺激を受け、頭痛を催すのです。

対処法としては、血管を収縮する効果のあるカフェインを摂ることや、音や光の少ない静かなところで休むことなどが挙げられます。また、間違えやすいですが、緊張性頭痛と違って偏頭痛は温めるのは逆効果。首後ろなどをよく冷やしましょう。

>太る?

「食べた後に寝ると牛になる」など、なんとなく食後に昼寝すると太るというイメージがある人もいるのではないでしょうか。実のところ、このことわざは食後にダラダラする行儀の悪さを諭すものであり、昼食後に昼寝をとって太る可能性があるのは、長時間熟睡してしまった場合にほぼ限られるのです。

昼食後に長いこと寝て身体を動かさないと、エネルギーを消費せず脂肪がたまりやすくなってしまったり。たとえ短い時間でも完全に横になってしまうと、どうしても消化吸収がうまくいかない体勢になってしまったり。長時間の昼寝をとったことで、体内時計や睡眠時間のリズムが崩れ、夜に眠れなくなり、手持無沙汰でつい間食をとってしまったり。

すべて、90分以上熟睡してしまった場合がほとんどです。お伝えしてきた20分~30分の時間制約を守れば、「昼寝→太る」に直結することはほぼありませんし、むしろ脂肪燃焼の効果が見込めるのです。

>病気になる確率が上がる?

適度な短い休息は健康にもいいこと尽くめですが、長時間の昼寝は健康に大きなリスクを伴います。1時間半以上の長時間の昼寝は、認知症(アルツハイマー病)や、心筋梗塞・脳梗塞などを起こす確率を上げると言われています。

短い昼寝をとった人と、1時間半以上の昼寝をとった人とでは、認知症発症率が2倍も違うそう。また、2時間以上も昼寝をとると、むしろ昼寝をとっていない人より5倍も死亡危険率が高まるというのです。

よかれと思って昼寝をとっても、きちんと時間通りに起きないと文字通り命取り、なんてことに……。

よきシエスタを!

いかがでしたか?

スペインの伝統習慣であるシエスタ。午後をスッキリ過ごせるようそのおいしいところをつまみ食いして、ライフスタイルに活かしてみてください!

Photo:Getty Images
Text:S.N



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5