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FASHION 干場の「エコラグ」

【アニエッリもコクトーも愛用!?】グレンチェックタイの魅力について

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

世界的なファッショニスタに憧れて購入

普段、ネクタイは無地ばかりを選ぶと、つい先日書いたばっかりですが、言ったそばからもう一丁! ドレイクスのチェックタイです。ドレイクスは1977年、アクアスキュータムのアクセサリーデザインをしていたマイケル・ドレイクによって設立されました。拠点は、ロンドンのイーストエンド。現代的でありながら、時代を超越した独特の美を備えていることで知られています。

で、なぜ僕がグレンチェックに注目したかというと、ジャンニ・アニエッリ(1921年生〜2003年没)の影響が極めて大きいのです。ご存知の通り、アニエッリはイタリアを代表する自動車メーカー、フィアットの名誉会長としてビジネスの手腕を発揮するとともに、世界中の紳士の憧れともいえる稀代のファッショニスタでした。

ネクタイを大剣より小剣のほうを長く結んでズラしたり、ボタンダウンシャツの襟ボタンを外して着たり、スーツにドライビングシューズを合わせたり、シャツのカフスの上から腕時計をしたりと、彼独自の型破りなスタイルを挙げたら、枚挙に暇がありません。単に無頓着なのか、計算されたものなのか……。そのハズしの美学は、凡人には理解できかねるほどです。

でも、アニエッリがやると抜群に洒落て見えるんですよね。そんな彼がグレースーツとブルーシャツの着こなしに、グレンチェックのネクタイをしていたんです。

そんな感じで、ずっと気になっていたら、フランスの偉大な芸術家、ジャン・コクトーが白シャツにグレンチェックのネクタイをしている写真集を発見! もう、これしかないと思ったわけです。こういうときって偶然が重なるもので、ビームスに行ったらちょうど僕好みの大剣幅7センチのグレンチェックの一本が並んでいるじゃないんですか。まさに天からの啓示。もはや、「神様が僕にこのネクタイをしなさい」と言っているようにしか思えません。即購入ですよ。チェックでも控えめなグレンチェックだったらシックに見えるし、色が入っていない分、無地感覚で使える。これはグレーフランネルのスーツなんかに合わせたら抜群にカッコいいぞ、ムフフ❤。なんて考えていたんです。

確かにそうなんですが、レジメンタルストライプに意味があるように、チェックにも意味がある。カントリーサイドの柄なんで都会で身に着けるのはふさわしくないとか、グレンチェックの由来にしてもスコットランドのアーカートという地の谷間(グレン)で織られていたという説と、グレナカート家の柄という説があったりと、そこまで考え出すとやっぱり無地のほうが無難かもと思ってしまうんですよね。

というのも、イタリア人は美しいものが大好きで、感性で生きている人が多いので大丈夫だと思いますが、ほかの国の外国人と会うときはちょっと考えますよね。グローバルに活躍するようなビジネスマンは、服装にも抜かりがないし、自分をわきまえていますから。アニエッリぐらいの大物ならもはや何でも許されるでしょうけれど、まだまだ若輩者の僕としては……。センスを磨くのも大切ですが、知識を磨くことはもっと大切だと思っている今日この頃です。


エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。



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