『FORZA STYLE』では、シンプル&ベーシックな装い方をしているセレブをピックアップし、その着こなしやアイテムをご紹介。今回は、着こなしが難しいブラウンジャケットを若々しく見せる粋な着こなし方について学びたいと思います。
LESSON.213 リゾート感満載! ブラウンジャケットの着こなし方
先シーズンから引き続き注目されるコロニアルカラー。今年の春夏もその熱は衰えず、リゾートカジュアルのみならず、ドレスアイテムにも着火しています。その代表的なアイテムといえば、ブラウンカラーのテーラードジャケットです。
しかし、ネイビーやグレーといったベーシックカラーと異なり、上級者向けな色合いであり、秋冬のイメージが強かったり、老けてみえがちなどなど…、気軽に取り入れることが難しいと考えるダンナも多いはず。そこで今回は、リゾート感溢れる爽やかなブラウンジャケットの着こなし方をヨハネス・ヒューブルから学びたいと思います。
彼が選んだのは、身頃がヒラりと舞い上がるほど、軽やかな生地を使用したブラウンジャケット。仕様を見ると、肩パッドを省いたカーディガンのような作りや、極薄のサマーカシミアと思われる上質な素材を使用するなど、春夏に最適なチョイスをしています。
この手のジャケットが1着あれば、多少高価であっても、春はもちろん秋口まで使い回せるので非常にコスパが良いんです。
さて、肝心のコーディネートテクを見てみましょう。使用したのは、ベーシックな白シャツと、プリーツ入りのテーパードシルエットな白のスラックス。革小物は すべてブラウンで統一しています。2色だけでまとめることで、流行のコロニアルムードを高め、上品かつ落ち着きのある大人の色気を漂わせています。
また、タッセルローファーを素足履きしたり、シャツの第2ボタンを開けるなど抜け感を演出して軽やかさもアップ! ネイビーやグレーでは演出しきれないこのリラックスしたムード作りこそ、ブラウンジャケットを春夏に着こなす上での重要なポイントになるのです。
この上級スタイルをマスターすれば、リゾート先のレストランやBARで周りの方々から一目置かれること間違いナシ! パートナーと非日常を味わう大切な時間。ブラウンジャケットを上手く着こなして、旅の楽しみを増やしてみませんか。
Photo:Gettyimages
Text:Satoshi Nakamoto
【ヨハネス・ヒューブルのように装うならこんなアイテムがオススメ】
「Gabo(ガボ)」の"VESUVIO"は、日本人に合うように修正を重ねたニューモデル。ウェストシェイプ位置や身幅、着丈をすっきりと軽やかになるよう全体的に程よいバランスに変更。特にアームホールのカマ底位置を高くすることで腕をより動かしやすく、且つ二の腕から肘にかけての美しいラインが強調されて見えます。
レギュラーカラーに近いセミワイドカラーを搭載したこちらは、ドレススタイルのVゾーンを男らしい生真面目な表情に。滑らかさを感じる程よい光沢感を持つ上品な生地感に、ボディラインを美しく見せる少し細身のシルエットがGUY ROVERの大きな特徴です。
目付け320グラムのモヘア混はもちろんハリとコシのある生地感。ドライなタッチ、上品な色合いが英国らしさを感じさせます。生地がキレイに落ちてシルエットの美しさが際立つ1本です。
昼はシックで落ち着いた印象のあるフラワー小紋を、夜は華やぎと色気を感じさせるペイズリーを使用という感じで使い分けることが出来、同色プリント故Vゾーンそのままに実行できてしまうというところがこのチーフの利点かと思います。
シルエットはスペインらしく、情熱的でセクシーにまでスッキリと仕上げられたサイドのフォルムと、スマートに仕上げられたヒールカップだからこそ、履いた時のビジュアルはダンディー。勿論、履き心地も抜群。