インナーとして着るのに ちょうどえぇ厚さです
さて、83回目はジョン・スメメドレーのコットンニットパーカです。もうしつこいくらい書いてますが、僕のワガママこじらせボディは、とにかく繊維刺激に弱い。こんなアウトレイジ顔して…って誰がだっ! ニットの類いは、冬はカシミア、春先と秋口はコットンと相場が決まっています。
てなわけで、だんだん暖かさを感じるようになったらカシミアを脱いで、コットンに着替えるんですが、毎年コットンニットの最右翼となってくれるのが、ジョン スメドレーのシーアイランド コットン。繊維1本の長さは35mm以上で細さは1/100mmほど、まるでシルクのように繊細な生地なので肌触りは柔らかくて滑らか、そしてメチャクチャ軽いんです。袖通すと気絶しますよ。
ニットやTシャツ、カーディガンなどさまざまなタイプを買い足し買い足し増やしているんですが、いまみたいな寒くなったり暖かくなったりがはっきりしない時期に活躍してくれるのが、このパーカタイプなんです。

まだまだアウターは手放せない今時期、インナーがカシミアニットだと暑くなりすぎるし、シャツやカットソーだけでは心許ない…。かといって普通のスウェットパーカをレイヤードしてしまうと、トップスにボリュームが出過ぎて、なんか もたつく。そんなときは薄手で、ある程度の寒さなら凌げるパーカが役立つんです!

レイヤードしてもボリュームが出過ぎないし、ダブルジップなので、下をチョロっとだけ開ければ腰回りも窮屈な感じがしなくて、最&高なんですよね。
というわけで気がつきゃ、色ち買い。とにかく使い勝手の良いグレーとネイビーを清水ダイブしときました。買った時期が異なるせいか、ジップヘッドやフードのディテールなど若干仕様が異なりますが、着るとき気になるほどでもなく、まだまだ買い足そうかと迷うほど。だって、もっと暖かくなったらTシャツの上に羽織っても様になるから。

カシミアだぁ、シーアイランドコットンだぁと肌を甘やかし続けるうちに、最終的にマシュマロとかに包まれるしか術がなくなったらと思うと……、今から若干心配です。

何枚あっても困らないジョンスメ




Photo:Riki Kashiwabara [Main]
Text:Ryutaro Yanaka

『FORZA STYLE』シニアエディター
谷中龍太郎
さまざまな雑誌での編集、webマガジン『HOUYHNHNM』編集長を経て、『FORZA STYLE』にシニアエディターとして参画。現在までにファッションを中心に雑誌、広告、カタログなどを数多く手掛け、2012年にはニューバランス初となるブランドブックも編纂。1976年生まれ。