あの嫌なニオイとさようなら
靴や靴下を脱いだとき、足からただよう自分の臭いが気になる……そんな方はいらっしゃいませんか? 座敷の居酒屋に行ったり、友人宅にお邪魔したりするとき、足の臭いを気にして思う存分楽しめないというのはもったいないですよね。放置しておくと、周りの人にも迷惑をかけてしまいます。そこで今回は、足が臭くなる原因とその対処法を紹介します。
目次
■足が臭う原因
①雑菌
Ⅰ.汗
Ⅱ.角質
Ⅲ.靴、靴下
②疲労臭
③爪垢
④ストレス
■臭いの改善方法
①正しく足を洗う
②ミョウバンを使う
③重曹を使う
④靴を清潔にする
⑤靴下にも工夫を
⑥ストレス解消
■まとめ
足が臭う原因
ツンと鼻を刺激する臭い、気になりますよね。ここでは、足が臭う原因について説明します。
①雑菌
足が臭う主な原因は雑菌です。足にもともと潜んでいる常在菌が、汗と混ざった皮脂や古い角質、垢などの汚れを分解すると、臭いの元となる物質ができます。その物質は、納豆にも含まれている「イソ吉草酸」と、酢っぱい臭いがする「酢酸」の二つです。以下、雑菌が繁殖してしまう元となるものを紹介します。
Ⅰ.汗
足の裏は他の部位に比べ汗をかきやすい部分です。それもそのはず、足の裏には汗腺が集中して存在しており、その量は背中の5~10倍ほどであると言われています。そのため、足は1日でコップ1杯分もの汗をかく部分なんだとか。
しかし、足の裏の汗腺である「エクリン腺」から出る汗は本来無臭です。上述のように、汗が皮膚常在菌の餌となり分解されて、臭うようになります。
Ⅱ.角質
角質も常在菌によって分解されることで臭いを発するようになります。
足は全身を支える部分のため、他の部位に比べて角質が厚く、かたくなっています。そのため、垢となって剥がれ落ちる角質が多くなります。
Ⅲ.靴、靴下
長い間履きっぱなしの靴や靴下は蒸れ、ニオイのもとになります。特にパンプスや革靴など、足全体を覆う靴の場合、通気性が悪いため汗が溜まりやすく、雑菌が繁殖しやすくなります。常在菌は高温多湿を好むため、湿気がこもりすぎないようにしましょう。
②疲労臭
洗っても洗っても臭いという場合、疲労臭が原因かもしれません。疲労が体に蓄積されると、肝臓や腎臓の働きが弱るため、本来尿として出てくるはずのアンモニアが血液によって全身を巡り、皮膚から出てくるようになります。特に立ち仕事などで疲れた足は血行が悪くなり、下半身に血液と老廃物が溜まりやすくなります。そのため、毒素のアンモニアが老廃物として排出され、疲労臭が発生します。
③爪垢
爪の間には、汗や古い角質が垢としてたまりやすいです。これを放置してしまうと、強烈な臭いを発しはじめます。特に親指の爪にはカスが溜まりやすいので要注意。こまめに爪を切ったり、ブラシで汚れを落としたりして対策をとりましょう。
④ストレス
足の臭いは、ストレスも関係します。「精神性発汗」といい、緊張する局面になると汗の分泌量が増え、結果的に臭くなります。また、ストレスが溜まることで上述の疲労臭の原因にもなります。