『FORZA STYLE』では、シンプル&ベーシックな装い方をしているセレブをピックアップし、その着こなしやアイテムをご紹介。今回は、大人の貫禄と余裕を見せつけるグレースーツの着こなし方をデヴィッド・ベッカムから学びたいと思います。
LESSON204 大人の貫禄を身につける!グレースーツの着こなし方
40男のスーツの着こなしにおいて重要なのは、清潔感があってシンプルなスタイル。普遍的で質の高いものをさり気なく着ることで、流行に流されない独自のスタイルを確立することができます。干場編集長の場合、グレーの無地スーツに白いシャツ、7㎝幅のブラックタイを合わせるシックなコーデが基本。いつ誰に見られても最高の自分を演出できるように、毎日変わらないスタイルを実践しています。そこで今回は大人の貫禄を身にまとうグレースーツの選び方と着こなし方についてデヴィッド・ベッカムから学びたいと思います。
ファッショニスタと呼ばれるデヴィッド・ベッカムでもスーツスタイルは極めてストイック。選んだグレースーツは、ゴージ位置がやや高めに設定されたスマートなシルエットのシングルモデル。色は春らしい、やや光沢のあるミディアムグレー。コーディネートを見ると、白シャツにグレーのソリッドタイを合わせたストイックすぎるほどシンプルなVゾーンで決めています。
コーディネートがシンプルな分、素材の上質さが際立ち、エレガントさが増して見えるのがこのコーデの魅力。自己主張を抑えることで、ビジネスシーンで軽く見られないのがキモです。ネクタイは柄や色よりもいかに美しく結べるかが重要。キュッとコンパクトに結ばれたプレーンノットによって小顔効果が生まれ、なおかつ知性的でエレガントなVゾーンを演出できます。
さらに、ブラックのスポーツウォッチを身につけることで、ヘルシーさも加わり、モダンで若々しいスーツスタイルを表現できます。ヒゲがある場合、清潔感を出すために髪型はショートかオールバックが基本。名刺代わりとなる顔は、しっかりデコを出して見せることが大切です。
デヴィッド・ベッカムのようにグレースーツを美しく着こなして、どんな場面でも堂々と対応できる、軽く見られない本物の男を目指してみませんか?
Photo:Gettyimages
Text:Satoshi Nakamoto
【デヴィッド・ベッカムのように装うならこんなアイテムがオススメ】
フォーマルな席からビジネスシーンまで幅広く着ることができます。襟にはイギリス製の麻芯、バスト部分には限界まで柔らかさを追求したソフト毛芯、ウェストラインより下には綿と純毛を組み合わせたスレキを使用し、その他の副資材にもこだわりました。
ロイヤルオックスフォード生地を使用したベーシックな1枚。こちらの生地は、程よい厚みと柔らかな肌触り、ほんのりと織りを感じさせる生地感にこだわってセレクト。全くクセがなく、コーディネートしやすいのでデイリーユースに◎。
「TIE YOUR TIE(タイ ユア タイ)」に幾つか存在する定番素材のひとつがこちらのサテン。これほど肉厚感があり、しっとりとしたシルクサテンは滅多にありません。しかも、こちらは通常の倍近い生地を使用する"Sette Pieghe(セッテピエゲ=7つ折り)"仕様。この仕様ならではの着け心地や優雅な生地の広がりをお楽しみ頂けます。
ポテッとした可愛らしさがいつの間にか端正に見えてしまうという魔性の一足です。意匠自体は完全なドレスシューズのそれですが、ワークブーツのような丸みのあるラストを使用することで絶妙にハイブリッドな仕上がりになったバルモラルシューズです。