ビジネスユーズの春ジャケは、ひかえめチェックが主役
スリーピース然り、ダブル然り、昨今のトレンドの主軸は英国調。ジャケットにおいてもそれは当てはまり、チェック柄の人気が続いています。今シーズンは、カジュアルスタイルにおいてリゾートやリラックスといったキーワードが注目に。ゆえに色柄の鮮やかなアイテムが充実していますが、あくまでビジネスを前提にするなら、派手色のチェック柄は少々難あり。やはり、控えめチェックにするのが賢明です。
控えめチェックとは、地の色+チェックの色がそれぞれ1色づつのチェックを指します。色数を抑えることで、ビジネスシーンに馴染むことができます。とはいえ、ジャケパンスタイルでOKということは、ある程度カジュアル感が許容されるシーンということ。あまりにおとなしすぎるのも、物足りません。
そこで、生地に表情のあるものを選んでみましょう。春夏らしい生地感といえば、ざっくりとした織りやドライな風合いのものが挙げられます。リゾートスタイルが注目されるカジュアルスタイルにもマッチしますね。また、質感の強い生地だと、チェック柄の輪郭がぼやけて馴染んで見える効果もあるんです。2色使いのチェックと組み合わせれば、さらに落ち着いた雰囲気に見せられます。
無地パンツと合わせればビジネス顔に、カラーシャツと組み合わせれば休日顔に。振り幅広く合わせられるシンプルチェックジャケットは、1着持っておいて損なし!なアイテムの代表格です。
白パンとでも浮き立たない、渋色チェック
TOMMOROWLAND PILGRIM トゥモローランド ピルグリム
ともするとコミカルにもなりかねない大柄チェックを渋く落ち着かせて見せるなら、ブラウンベースはおあつらえ向き。こちらのシルク主体のリネン&コットン混の生地は、イタリアはビエラの名門フェルラ社製。ざっくりとした風合い豊かな織り感を披露するその生地は、裏地のないアンコン仕立てを悟らせない、実に凛としたシルエットを楽しませてくれます。大柄チェックを、より馴染ませてくれますしね。
実はこのチェック柄、織り柄じゃないんです
CIRCOLO 1901 チルコロ 1901
コットンにポリウレタンを8%と多めに混紡したピケ生地。4方向にストレッチすることで、コンフォートどころかスポーツウェアさながらのノンストレスな着心地を味わわせてくれます。そんなハイストレッチな生地に配されるチェックですが、実はこれプリントなんです。よく見ても、いや手に取ってもわからないほどのリアルなプリント技術は、さすがチルコロ。この一着も、見た目は織り柄そのものです。
チェックの発色も着心地も、すべてが優しい一着
D’URBAN ダーバン
リネンのトップ糸、レーヨン、コットン、シルクによる4者混生地は、綾織りの2重組織によってふっくらと柔らかな生地感に。チェック自体は大ぶりですが、リネンのメランジ感によってその輪郭を馴染ませます。それでいて、シルクの微光沢感が品の良さもにじませてくれます。生地同様に、肩周りもソフトな作りに。春シーズン、デイリーに着回すのに打ってつけの一着です。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Model : Isao Takahashi(FORZAR)
Text:Masafumi Yasuoka
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