クラシック+程よくラグジュアリー フォーナインズの眼鏡M-101
男を惹きつけてやまない定番の魅力。しかし、定番ゆえに見過ごし、定番ゆえに買い逃してはいませんか? 知ればあなたの人生を必ず豊かにしてくれるFORZA厳選の「鉄板定番」を、あらためて紐解きご紹介する当企画。
第16回は、フォーナインズのコンビネーションボストン M-101です。

見た目はクラシックでも、掛け心地は最新で快適!
スーツにクラシックトレンドが訪れる以前から、すでにブームを迎え、いまやすっかり定着した眼鏡におけるクラシックトレンド。ど定番のウェリントンタイプがその人気を牽引していましたが、ひと通り一周した眼鏡達人や、顔に渋みの出てきた大人の男は、ボストンタイプへと移行しています。
同タイプは、1930年代に誕生したと言われており、アメリカのボストンで流行したのが、その名の由来という説があります。ボストンといえば、ハーバードやMITなど名門校が多い街。知的な印象がするのは、そのためでしょうか。
そこで、今回ご紹介するのは日本発のフォーナインズのM-101。同ブランドは1995年に創立。999.9(フォーナインズ)という純金の品質表示をブランド名に採用することで、その品質と機能を極限まで追い求める姿勢を示しました。日本人の顔型に合わせたシェイプを披露するとともに、フレームとテンプルをつなぐヒンジに独自の逆Rヒンジを開発するなど、その掛け心地において絶対の信頼を得ています。
M-101でも同ヒンジはもちろん採用。さらに、チタン製のメタルブロウにプラスチックリムを組み合わせることで、強度を確保しています。また、智(ち)とテンプルの合口には、ラインデザインを施したメタルパーツが。機能性はもちろんですが、この細部に至るまで施される巧みな上質感の演出が、フォーナインズが大人の男性にウケる理由です。
よく見れば、チタン製のブロウパーツは、プラスチックリムの上部から0.5mmほどわずかにはみ出しています。このコンビネーションによって、クラシックな中にラグジュアリーな質感が生まれ、目元の表情が増します。あくまで0.5mmというさりげなさにこだわる、侘び寂びの効いたデザインに、このブランドらしさが。

一般的な眼鏡は、フレームとテンプルを直接ネジでつないだ蝶番式が採用されていますが、フォーナインズではご覧の通り独自構造の逆Rヒンジを用いています。これにより、使用時に生じる不可を解消し、フレームの歪みや型崩れを防いでくれるのです。

海外ブランドだと、顔型の違いから顔の中央に寄ってしまい、時にコミカルな印象になることもあるボストンタイプ。クラシックにして、さらに知的で落ち着いた印象を演出するためには、やっぱり日本ブランドが頼りになります。
各4万3000円(税別)/フォーナインズ




Photo:Riki Kashiwabara
Styling:Takahiro Takashio
Text:Masafumi Yasuoka
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フォーナインズ
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