新型Aクラスとメルセデスの新販売戦略
まずお届けするのはついに公開された新型Aクラスのその姿。詳細なスペックは今後明かされるでしょうが、5ドアハッチバックというパッケージは現行モデルと変わらず。このAクラスを皮切りに、メルセデスのプレミアムコンパクトは順を追ってモデルチェンジを迎えます。
さて、本格的な年度末商戦へと突入するこの時期、ブツヨクを成就させるなら見逃せない好機であることは既にお伝えしていますが、このタイミングで気になるニュースがメルセデス・ベンツ日本からアナウンスされました。
2018年1月19日付けのプレスインフォメーションによれば、新車オーナー限定の車両無料貸出サービス「Share Car Plus (シェアカー・プラス)TM」を同日付で開始するというもの。
この新サービスは夏の本格稼働に向けウォームアップ的に開始されるのですが、「新車購入後の3年間、希望するモデルを3回まで無料で貸出しする」という既存客に向けたサービスです。
カンタンに言えば「AクラスなアナタにもSクラスを貸出しますよ!」という内容。しかもこの新サービスは❝2015年まで遡って適用される❞という点がミソ。惜しくも対象外の方もいらっしゃるかと思いますが、メルセデスオーナーなら気兼ねなく最新モデルを無料で利用することが可能なのです。
拡大画像表示
拡大画像表示
車両の貸し出し期間は週末を含む約1週間。「Share Car Plus (シェアカー・プラス)TM」の申込みは同ブランドの会員サイト「Mercedes me(メルセデス ミー)」を通じ手続き。キーの受け渡しはご自身が購入した販売店が窓口となります。
では、どんな❝ベンツ❞でも貸出しOKなのか? とても気になりますよね。早速、日本法人に問い合わせたところ、「販売店に用意があればAMGもマイバッハも対応可能」とのこと。つまり、新車を買うなら力のある販社から買った方がオトクにサービスを受けられるという図式です。
拡大画像表示
もう少し深掘りすると仮に「Share Car Plus (シェアカー・プラス)TM」を利用してAMG体験をするなら、その販売店に「AMGパフォーマンスセンター」が常設されているのか? という点も1つの目安となりそう。
さて、この新サービス。ニワトリ級のアタマで分析しても、質実ともに国内No.1を誇るメルセデス・ベンツのポジションを、より盤石なものへと高めてくれると予想できます。
拡大画像表示
期待される効果は3つ。既存客の囲い込みと上級車車種への移行、そして貸出車両を用意する販社のやる気スイッチ(投資=回収)です。また、現場のセールスマンにとってはクロージングやロイヤリティトークの一助となるでしょうし、何よりも顧客とのコミュニケーションツールとして、引き出しの中身を増やすことになります。
現状、全国で約3000台の車両の用意があるとのことですが、このサービスの本格稼働時はあくまで夏。メーカーにとって2018年は新型Aクラスの発売を控えた節目の年となります。より濃い内容のサービスとなるよう今後の展開に期待しましょう!
Text:Seiichi Norishige
メルセデス・ベンツ日本
0120-190-610 (メルセデス・コール)
■The new Mercedes-Benz A-Class 2018: World Premiere | Trailer