ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
BUSINESS NEWS

ミニマリストとは?部屋、持ち物は?その実態を徹底解説!

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

イザ! ものの捨て方

さあ、ではイザ、ものを捨てようとなったとき、何から手をつければいいのでしょうか?

まず手を出すべきは衣類です。現時点の好みやよれ具合で処分するかどうかを比較的決めやすいアイテムだからです。次に書籍類や小物と続きます。意外と先に手を出すといいのが、”ものを収納するもの”。ペンケースや小物入れ、本棚など。これを捨ててしまえば、中のものも必然的に片付けることになるので、スムーズに進みます。そして、日記やアルバムなどの思い出系は必ず最後に回しましょう。片付けの一番最初に持ってきてしまうと、懐古を始めてしまい日が暮れる……なんて経験、誰しもあるものですよね。

それでは、服を例に捨てるものの仕分けの仕方を見てみましょう。

1)片づけをする範囲を決める

1シーズンだけやるのか、思い切って全部やってしまうのか。服以外ならば、台所、倉庫の右半分だけ、など、最初に範囲設定をすることは大切です。ゴールが見えないと人間やる気になれませんし、やる前から疲れてしまいます。最初はできるだけ小さめの範囲にしましょう。このときにいつまでに終わらせる、と終了時間も設定しておくとモチベーションにつながります。

2)範囲にあるものを全て出す

文字通りすべて出します。今持っているものを把握するためです。こんなところにこれが! なんてこともあるかもしれません。必要か不必要かを判断するためにも、面倒くさがらずすべて出すことです。

3)必要か、不必要かで分ける

まず、必要なもの=現在進行形で着ている服・この先必ず着る服を選り分けます。できる限り時間をかけず直感で選ぶのが大切です。ここで選ばなかったものは基本的にすべて不必要=捨てます。今後確実に着る予定がないのであれば、そのアイテムは捨てても問題ないということです。もったいない、着るかもと今は思うかもしれませんが、おそらく一週間後には忘れていますし、一年後にも同じ服を見ていつか着るかもと思っているでしょう。「ないと困るかも?」「あると便利」程度なら不要なのです。とはいえ、そうそう全部ぽいと捨てられるわけではありませんよね。選ばれなかった残念な服たちのなかで、いや、これはどうしても……というものと、最初に必要なものを選り分けるとき、悩んでどっちつかずだったものだけを次にまわします。

※次にまわすものが少なければ少ないほど良いです。別にいいかなという気持ちが少しでもあるなら、思い切って捨てましょう引っ越すつもりで捨ててみることです。

4)決めきれないものを仕分ける

ヤマ場です。もったいない、という気持ちが生まれてしまうとどうも捨てづらいですよね。そこで提案したいのが「寄付できるか」「寄付できないか」という観点で置き換えて見てみることです。捨てるのはもったいないけど、寄付なら、まあ……と思ったら、ハイ、それはもう捨てましょう。あなたの生活に不必要であるということです。なんなら本当に寄付しましょう。リサイクルショップや近所の小学校などのバザーにあげてしまいましょう。ここでも残ったものは、段ボールなどに入れて、一か月など一定期間保留にします。その期間の間に出すことがあれば残して、一度も使わなければ、これも思い切って処分。

5)収納し直す

出しやすく、片付けやすいようにしまいましょう。最初から相当数が減ったはずなので、この作業は楽なはずです。最初に写真を撮っておいて、この段階と見比べたら達成感が得られやすいのでオススメです。

このあと、せっかく断捨離をしたのにものがまた増えてしまっては意味がありません。日頃からものを溜めない癖をつけることが肝心です。○○したら捨てる、という習慣をつくりましょう。例えば新聞紙は読んだら捨てる、無料サンプルなどは一ヵ月使わなかったら捨てる。小さな積み重ねを続けることで、ものが増えなくなります。

断捨離をすると、本当に自分にとって必要なものとそこまで必要ではないが不要ではない、と思っているものでは、選り分ける時間が全然違うということが分かってきます。時間をかけず必要だと感じたものを大事にしていくために、そうでないものを捨てる勇気が必要ですね。また、逆に、不必要なものを減らしていくと、しだいにものへの執着心が減り、自分にとって本当に必要な物がちゃんと見えてきます。

断捨離が苦手と思っている人のほとんどの原因は、この、ものへの執着心を捨てられないことです。捨てることへの勇気をもちと経験を重ねることで、本当に必要なものを選び抜く力が身に尽きます。

デメリット

無駄なものを徹底的になくし、本当に必要な物だけでスッキリと暮らす。ミニマリストは生活の理想形! ……とは言い切れません。やはり、何事にもデメリットは存在するものです。

>緊急時に対応できない

いつもポイポイ捨てているため、急きょ「やっぱりアレは必要だった、今手元にないと困る」という事態になったとき、対応できません。お金に余裕がある人ならばなんとか買い直しにいけますが、本当にお金がない人はそのようなことができないため、ものを捨てることが実は命取りになりかねません。また「今を生きる分」しか家になく貯蓄というものをしないため、災害時はすぐ危機的状況に陥ってしまいます。イザというときの対応に弱いという面では、ミニマリストは非常に危なげのある生活をしていることになります。

>人を呼べない

これが一番ですね。整然としている、というよりがらんとした何もない部屋では、友人や家族を呼んだときおもてなしをすることができません。飲み物や食事を出そうにも自分用以外の食器がないし、「まあ、その辺り(=床)にでも座っといて」となってしまいます。呼ばれた人も、ミニマリズムに理解のある人でなければ正直ドン引いてしまうでしょう。

>神経質になる

これは不必要だからいらない、これはあれで代用できるからいらない、と日々ミニマリストの目でものを見ていると、他人の持ち物まで気になってきてしまいます。無駄遣いをしている人を見たときや、友人宅や実家で不要な物の多さを目の当たりにしたとき、イライラしてしまいがちです。また日々の生活にノイズがほとんどないため、過敏な人ではミニマリズムを実践している家から一歩出ただけでノイズに苛まれることになってしまいます。

>人を巻き込みがち

同居している恋人や友人、家族にもミニマリズムを強要しがちです。度を超えたミニマリストは潔癖症などと同じ類の神経過敏になっているため、自分が関わるすべてのところに無駄なものがない状態を求めてしまうのです。他人に無理にミニマリズムを強要することほど嫌がられることはありません。

>病的になってしまう

特にミニマリズム精神が過剰になると、ものを見たらなんでも捨てたくなってしまうようになる可能性があります。ものを持たないこと、ものを捨てることへの依存状態に落ちてしまうのです。実家に帰省したときなど、片っ端からものを猛烈に捨ててしまい、家族の怒りを浴びたという人もいるほど。また、ものを持つこと・無駄遣いをすることに抵抗が生まれるため、やりたいことやほしいものがあってもお金を遣う気になれず、豊かな生活を送ることができなくなってしまいます。これではものを持たないライフスタイルとしてまったく逆効果ですし、ただの過剰な倹約家です。ここまできたら半分病気ですね。

ミニマリストのいいとこ取りを

いかかでしたでしょうか。最後にまとめてみると、

ミニマリストとは、必要最低限の持ち物で暮らす人のこと。
捨てる主義なのではなく、自分にとって本当に必要なものを大事にする。量より質。

ミニマリストにもメリット・デメリットがありますから、一概にミニマリスト最高とは言えませんが、「部屋をきれいに」「不必要なものは捨てる」「無駄なく生きる」など、アナタの生活にプラスになるものがあればぜひ積極的に取り入れて、より豊かな生活を送ってみてくださいね。

Photo:Getty Images
Text:S.N



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5