セレブを惑わせる2000万円カーの実態!?
名実ともにトップ・オブ・ラグジュアリーSUVの座に君臨するベントレー・ベンテイガに、4リッターV8ターボエンジンを搭載した新たなモデル「ベンテイガV8」が加わります。日本導入は2018年秋口の予定で、ベース価格は税込みで2000万円を切る魅力的な価格設定が特徴です。
英ベントレー初のSUVであるベンテイガは導入から3年目を迎え、セールス、評価ともに上昇線を描きます。新たな顧客層の開拓に貢献するベンテイガですが、同社の4ドアセダンであるフライングスパーから乗り換える支持層もあり、いまでは確固たるポジションを築いています。
実際にベンテイガユーザーにお話をうかがっても、見た目は大きさを感じるが乗ってしまうと前方の見切りもよく都市部でも乗りやすいと太鼓判。その気になれば7名乗車可能な部分もベンテイガならでは。ラグジュアリーホテルのエントランスから自然豊かな郊外まで、まさに無敵のパフォーマンスといえるでしょう。
さて、肝心の機能面に話題を移しましょう。既存の6リッターW12ターボエンジンの最高出力608ps/最大トルク900Nmに対しV8のパフォーマンスは相応に下回りますが、それでも最高出力550ps/最大トルク770Nmとポテンシャルは十分なものです。
ちなみに自動車メーカーの企業グループの系統図で見れば、カイエン・ターボとウルスもパワートレインやシャシーなど基本となる部分をベンテイガと共有。
無論、ブランドアイデンティティを司る部分は異なりチューニングは各社の世界観で表現されますが、スペック上はベンテイガV8とカイエン・ターボの最高出力と最大トルクが同一。一方、ウルスはイタリアの猛牛らしく最高出659ps/最大トルク850Nmとアタマひとつ抜きん出たスペックが与えられています。
■モデル名
Bentley Bentayga V8(ベントレー・ベンテイガ V8)
■ボディサイズ(mm)
全長:5140×全幅:1998(ミラー除く)×全高:1742
ホイールベース:2995
■パワーユニット
排気量と型式:4リッターV型8気筒ターボ(ガソリン)
最高出力:550ps(404kW)/6000rpm
最大トルク:770Nm/1960-4500rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:AWD
■パフォーマンス
0-100km/h:4.5sec.
最高速度:290km/h
■タイヤサイズ(オプション設定サイズを含む)
275/50R20・285/45R21・285/45ZR21・285/40ZR22
■価格
1994万6000円(税込)
ベントレーブランドの魅力は何と言っても厳選した最高級素材を使用したビスポークプランがもたらすラグジュアリー性にあります。例を挙げるなら、新デザインのハンドルだけでもウッド部分の仕上げを7種類から選ぶことに。
価格もさることながら、いざ購入となると仕様を決めて発注するだけで半日は費やすことになりそうなベンテイガ。印象深い1台となることだけは間違いなさそうです。
Text:Seiichi Norishige
ベントレー モーターズ ジャパン
0120-97-7797(ベントレー コール)
■BENTLEY BENTAYGA V8