ドイツ、アウディ本社で発表されたアウディの神髄!
アウディのイメージがクールでかっこいいのは、このモデルが強く関係していると思われます。そうです、アウディA7スポーツバックです。
先日約7年ぶりとなるフルモデルチェンジがなされ発表会が行われました。新型は先にリリースされたA8と共通するパーツが多いものの、ハッチバックスタイルなど“スポーツバック”はそのままです。
ですが2世代目となったデザインはご覧のようにエッジの効いたスタイルで登場しました。パワードームと呼ばれる膨らんだボンネットとシャープなライン、それとスポーツバックならではの低いルーフがこれまで以上に強調されます。4ドアクーペの極まりといったところでしょうかね。お見事!
しかもアウディはこの個性的なモデルを発表するのにピッタリの場所を選びました。秋に完成したばかりのインゴルシュタット本社敷地内にあるデザインセンターです。インゴルシュタットはミュンヘン空港からクルマで1時間足らずの街。アウディミュージアムもあるので、クルマ好きは一度訪れるといいですね。かなりマニアックですが。
話は逸れましたが、アウディはそこをデジタルデザイン工房と名付け、革新的なデザインプロセスを取り入れました。最新のデジタル技術とこれまで培ってきたクレイモデルの制作技術を融合し、新しい方法でカーデザインに取り組みます。人の手と機械によるクレイモデルの作成は興味深いですね。彼らはその両方が必要と強調していました。
この説明はチーフデザイナーのマーク・リヒテ氏によって行われました。細部に関するパートは別ですが、骨子は彼が力説します。そして一通りのワークショップを受けた後、別のフロアへ移動。同じ建物内のドーム型プレゼンテーション会場でA7スポーツバックのワールドプレミアです。光の雨の中、ターンテーブルにのった新型車の登場はなんて幻想的なんでしょう。こうした発表の演出もこのデザインセンターの特色。集められた者は目を奪われます。
新型のスリーサイズは従来型とほとんど変わらずホイールベースが少し伸びただけ。とはいえ、よりシャープに見えるのはデザインの賜物。大きく変わったのはテールランプで、左右に分かれていたものが繋がりました。ここには13個のLEDが内蔵され、エンジン始動時に個性的な光り方をする仕掛けになっています。これ、流行りそうですね。
インテリアを覗き込むと「これってコンセプトカー?」ってつくり。未来的なラウンジをイメージてデザインされ、できるだけ要素を減らしクリーンに仕上げています。
センターコンソールには2つのMMIタッチ式パネルが備わります。スイッチ類をなるべく減らし、モニター内の階層に押し込められました。モニターは触った振動やクリック音を発生するのは新しいですね。デジタルに感触をもたらしました。
日本上陸は2018年。かっこいいアウディがしばらくしたらやってきます。








【プロフィール】

モータージャーナリスト兼コラムニスト/日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員/2014-2015日本カーオブザイヤー選考委 員/日本ボートオブザイヤー選考委員/(社)日本葉巻協会会員http://www.tatsuyakushima.com/index.html