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着道楽!サトシーノ日記 信号もコンビ二もない島に帰りたくなる理由とは?

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お盆は、オヤジの墓参りに実家に帰ってました。

瀬戸内海に浮かぶ地図にも載らないような小さな島が私の育った岩城島という場所です。コンビニも信号機もない周囲10キロほどのこの島には、海と山しかなくて、夏休みは毎日この海で遊んでいました。

思春期のころは、都会に行きたくてこの場所が嫌で嫌でしかたなかったけれど、今はこの場所が自分の心のよりどころになっています。東京には、海や風や空を感じられる所がなくて、いつも息が詰まりそうになります。

実家から徒歩15秒で行けるこの海から聴こえる波の音が、寝る時のBGMでした。夏場は、家の前で海辺に寝そべって、こぼれ落ちそうな星空をずっと眺める。海から吹く風が心地良くてそのまま寝ちゃうこともよくありました。

30年間何ひとつ変わることのない風景。だから、ここに帰ってくるとオヤジが今でもドロだらけの作業着を着て仕事から帰ってくるような気がしてしまう。夏場この海は、オヤジと俺の風呂代わりでした。夕暮れ時に野球部の練習から帰ってくると、オヤジと一緒に泳ぎにきたものです。夏の夕方、この場所に来るとタイムスリップしたような錯覚になる。

 

また、来年もオヤジに会いにくるよ。また、一緒に泳ごう。



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