理想の男

多くの平凡なものより
少しでいいから良いものを持つ男

2017.6.30 2017.6.30
2017.6.30

第4回 「なぜなら、平凡なものをいくら多く買い続けていても、何も得ることができないし何も変わらない」

例えば、ビジネススタイルの場合。スーツは、ネイビーとチャコールグレーを1着ずつ。ドレスシャツは、月曜日~金曜日のための5枚を用意し、週末に洗濯&アイロン掛けをする(クリーニング店に出す場合は2週分の10枚を用意)。靴も同じく月曜日~金曜日のための5足で、週末に磨く。これがワードローブの基本でしょうか。で、これを1セットとして、2セット目以降を揃えれば理想的。また、靴は雨天用もあると完璧です。

とはいえ。若いうちは1セット揃えるのも結構、大変なこと。スーツ2着、シャツ5枚、靴5足となると、それなりの金額ですものね。そこでドレスシャツや靴の数を減らしたり……。それに何より、全体の金額を抑えることが肝心。そうして、年齢を重ねて余裕ができるに従い、数を増やし予算を増やしていく。というのが、世の中、一般の常識。これをお読みの皆さんも、きっとそうだと思います。

そして、そんなワードローブ作りで、しばしば大切とされるのが、バランス感。スーツだけが高級ブランドだったり、靴だけが世界的名品だったりというアンバランスは格好悪いとされる。要するに、「一点豪華主義」は野暮。全体をバランスよくできるのが「お洒落」ということ。そうですよね。

が、しかし。一点豪華主義も、ときには良いもの。今回はそういうお話です。

一点豪華主義が流行した最初は、1980年代の初めの頃だったでしょうか。雑誌『POPEYE』が火付け役で、若者たちのあいだで、すいぶん大きなブームになりました。まだ若いから複数は無理だけど、一点だけなら豪華なアイテムも入手可能、というのが基本のスタンス。それで一点だけを豪華にすることで、ほかも格上げするとか。あるいは、逆にアンバランスであることを楽しんでしまうとか。と、まぁ、若者だから可愛らしくファッショナブルに見える、ということで流行に。大人の男には似合いません。

しかし、そんな一点豪華主義にも、大人が得るべき優れた点があります。それは「良いものに触れられる」ということ。良いスーツは着心地や手触り、動きやすさ、軽さなどが、普通のものとはまったく違う。良い靴は、足を包み込むようなフィット感や、革のしなやかさ、磨いたときの輝きなどが、まったく違う。そんなふうに良いものには、きっと凡百のものにはない、特別なところがある。そしてそれにより「良いものとは何か」という知識や、良いものを見極める「見る目」を養うことができる。たった一点でも、良いブランドの良いアイテムに触れることは、それは素晴らしい体験になるのです。

だから年齢やキャリアを重ねて余裕ができて予算が増えせたら、多少アンバランスになってしまっても、良いものを買ってみるのが大いにおすすめ。というか、年齢やキャリアを重ねた大人の男には、それが必要なことです。

なぜなら、平凡なものをいくら多く買い続けていても、何も得ることができないし何も変わらない。少しずつでいいから良いものを手に入れていくのが正解であり、そんな男こそFORZAが理想とする男なのです。


Photo:Getty Images


Text : Yutaka Fukuda

 

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