夏場の軽装に効く、スラックス選びのコツとは!?
オトナになると自分のスタイルが確立する一方で、流行に対するアンテナの感受性が鈍っていくのも事実です。「スタイルかファッションか、それが問題だ」と、葛藤を抱えるスマフォー諸兄に向け、「進化する定番アイテム」をオススメするの新企画の一回目。両方のニーズをバッチリ満たす目からウロコのアイテムをご紹介します。
記念すべき第1回のお題は、グレースラックス。編集長・干場も信頼を置く、ビームス ハウス 六本木店で辣腕を振るう中野 友敦さんに、スタイル×流行のフュージョンアイテムを根掘り葉掘り聞きました。
進化し続ける定番、グレースラックスの魅力とは?
中野:「スラックスは以前よりもバリエーションが増えていて、早い人はディテールで変化をつけながら楽しんでいます。夏だったらトロピカルウールやフレスコ、冬場だったらフランネルという風に生地選びも重要なポイントです。今なら、タックが入った腰回りに少しボリュームがあり、膝下からテーパードするシルエットに人気が集中していますね」
本物のロングセラーゆえの、細かなシルエットの変化。こういうところに気づけるオトナでありたい。
中野:「『タック入り=古臭い』というイメージを持っている方が多くて敬遠されることもありますが、実は今どきのディテール。まずは先入観をなくして、実際に試してみることをオススメします。スリムなシルエットに慣れている方に、『腰回りのゆとりがしっくりこない』なんて言われることもあるのですが、一度穿くとその良さにビックリされる方も多いんですよ」
そして、“旬”であることを決定付ける最大のポイントが、ヒネリを効かせたディテール。特にウェスト周辺の表情がその鍵となるのだとか。
中野:「ベルトループがないアジャスター付きのタイプを筆頭に、特徴的なディテールを持つパンツが人気を集めています。誤解されてしまうことがありますが、実はクラシックなディテールなので、そこを踏まえていただくと、印象が変わってくるかと思います」
シックなデザインは、オン・オフのどちらにもマッチすることは言わずもがな。タイドアップの着こなしから、ニットジャケットなどを合わせる上品なカジュアルまで幅広く活躍します。
「リラックス感がある力が抜けたコーディネイトにも合うので、一本持っているとかなり重宝します。なぜかって、油ものの食べこぼしと、手を洗った後に濡れることだけ注意すれば、こんなに使えるパンツはないんですから(笑)」

取材協力/ビームス ハウス 六本木
住所:東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン・ガレリア1F
電話:03-5413-7690
営業時間:11:00~21:00
無休(元旦は除く)
狙うべきは、「定番+α」のグッドデザイン
濃淡のバリエーションが多いグレー。「はじめに買う一本としてオススメしたいのは、暗すぎず、明るすぎないミディアムグレー」と話す中野さん。ここからは、中野さんのご意見を参考に、いまFORZA STYLEがイチオシするグレースラックス5選をご紹介します。
シンプルでもサマになる、スラックス5選!




定番としての安定感と今どきのディテールを兼ね備えた上記のグレースラックス。スタイルと流行が絶妙なバランスで融合しているので、流行アイテムの悪弊である、時とともに古くさくなるという心配もなし。安心してお買いモノしていただけるハズ! それではオトナのみなさま、次回のハイブリッドアイテムをお楽しみに。
Photo:SatoshiOhmura(Portrait),Zenharu Tanakamaru(Still life)
Styling:Akiyoshi Morita
Text:Rui Konno
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