タフさに加えて、時計としての機能性も高め、さらに高級感も兼ね備えた新顔のG-SHOCK
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ファッション業界の賢人が編集長・干場にオススメの逸品を価格帯別に紹介する連載。今回、ご登場いただくのは『グッズプレス(GoodsPress)』、『べストギア(BestGear)』両誌の元編集長で、現在はフリーとして活躍する長谷部敦さんです。
お題は日本が生んだ世界のベストセラー「G-SHOCK」。いままた人気が再燃し、巷でブレイクしているG-SHOCKの中から、干場のお眼鏡に適う逸品は登場するのか!?
干場編集長(以下干場/敬称略):この対談は今までいろいろな雑誌の編集長やファッションに精通している方々に出ていただいていまして、皆さん、着眼点がとても面白いんですよ。今日はいま改めて気になるG-SHOCKについて、バツグンの審美眼でお伺いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

長谷部 敦(以下長谷部/敬称略):干場さんに薦めるなんて、おこがましい感じですが……。
干場:滅相もありません。そもそも、日本が生んだ世界的ベストセラーであるG-SHOCKを、どう捉えてらっしゃいますか?
長谷部:僕は、1度目の大ブームのときは既に『グッズプレス』という雑誌で編集の仕事をしていたんですが、若干冷静に見ていました。隣のストリート雑誌の編集部がレアモデルなんかを紹介しているのを傍らに見ていたんですが、自分たちは高級時計を扱っていたせいもあってか、実は少し醒めた目線を送っていたんです。2000年頃でしたでしょうか、ブームが落ち着いたように見えた時期もありました。

干場:そうですね。あまり耳にしない時期がありました。
長谷部:その後、僕は2002年頃に『ベストギア』という雑誌を作り始めまして、その当時20代後半くらいの方々をターゲットに据えたので、高級時計を扱いにくかったんです。
「どの価格帯の時計を取り上げようか?」と真剣に会議を重ねていたときに、G-SHOCKが電波ソーラーの時計を発売したんです。機能性もあって、自分でも使ってみると楽チンだし、これだ!と天啓が閃いた思いだったんです。
干場:ご自身でも使われてみて、どのあたりに快適さを感じましたか?

長谷部:電池の交換はほぼ不要ですし、今着けてるこのG-SHOCKだって10年近く使っているのに、一回もメンテナンスはしていませんし。
干場:メンテナンスがいらないというのは、太陽の当たるところに置いておけば時計が止まることはないってことですか?
長谷部:よっぽど暗闇に置き続けてしまうと電源が消えるらしいんですが、基本的には消えることはないですね。蛍光灯の光でも十分!
干場:改めて聞くと、それは凄い!
長谷部:弱い光でも充電してくれるので、普通に生活していれば消えることはないです。機械式時計をしていると、朝時間を合わせたりしなくちゃいけないじゃないですか?
干場:そうですね。

長谷部:その時間を合わせる行為自体が、大人っぽくてイイとも思いますが、面倒なのも事実です。電波ソーラーのG-SHOCKなら狂うことはないですし、その手間もないから手放せなくなるんです。
干場:いま着けているのは、なんというモデルなんですか?
長谷部:GW-5600という大定番モデルです。

干場:やっぱり! 僕も一番最初、17歳くらいに買ったのはそれで、「スピードモデル」なんて呼ばれていたものですよね。今回持ってきて頂いた、この白いモデルも同じですか?
長谷部:そうですね。これが松竹梅の梅モデルとして持ってきた DW-5600CU-7JFです。じつは、5600の後継モデルなんですが、文字盤がシンプルになっていて、少しデザインが変わっています。
干場:ミニマム傾向にあるんですね。ちなみに、なぜこれを選んだんですか?
長谷部:ひとつは、黒のG-SHOCKだと夏は重いかなって。
干場:季節的にってことですね。
長谷部:基本G-SHOCKって黒が多いんですけど、夏だと腕周りだけやけに重くなる中、白は半袖のときとか使いやすいんですよね。さらに、通常の5600よりデザインがシンプルだし、ベーシックなので使いやすい。

サイズ:H48.9×W42.8×D13.4mm/質量:56g/無機ガラス/耐衝撃構造(ショックレジスト)/ 20気圧防水/ストップウオッチ/タイマー/フルオートカレンダー/ELバックライト etc
干場:スポーティですし、イイですね。こんなのが出てるなんて知らなかったです。
長谷部:リリースされたばかりです。
干場:トレンド的にも、我々40代の人たちは黒いボディで白いソールのスニーカー履いて、黒いパンツに、少し大きめのポケTを着るなど、シンプル&モノトーンなスタイルが多くなってきていますから、ピッタリですね。
長谷部:1万2000円と安い価格帯ですし、電波ソーラーでもない通常のG-SHOCKなので、若者向けに打ち出したいんだと思うんです。確かに他の色は若者向きかもしれませんが、白は大人が着けてもイイと思います。
干場:1万2000円でこのテイストが手に入るなら、嬉しいですよね。
長谷部:日本の商品で、5600とかって型番で呼べるものって珍しいですよね。昔のクルマなんかではありましたけど、リーバイス®とかニューバランスとかアメリカで昔からあるブランド以外、日本発でそういうスタンダードが認識されるのって素晴らしいなとも思います。たとえるなら、リーバイス®の「501」やニューバランスの「1300」のような。
干場:確かに! 日本発で世界に通用して、番号で覚えて貰ってるってのはスゴいですね。続いて、竹をお願いします。

長谷部:これは、GW-6900-1JFです。この6900もG-SHOCKの中では5600とともに定番とされているモデルです。いま、海外でも引き続き人気が高く、海外ではこのモデルが愛されているんですね。とくにアメリカだとHIP-HOPシーンでとか、ストリートファッションに身を包んでる方々がG-SHOCKを愛用しているから、5600だと若干小さくて、6900を着けているんです。

サイズ:H53.2×W50×D17.7mm/質量:63g/無機ガラス/耐衝撃構造(ショックレジスト)/ 20気圧防水/タフソーラー(ソーラー充電システム)/電波受信機能/ワールドタイム/ストップウオッチ/タイマー/フルオートカレンダー/ELバックライト etc
干場:これも懐かしいですね。前はもっと大きく感じましたが、いま見ると、そこまで大きく感じないですね。
長谷部:80年代の時計って、クオーツの時代だったから薄くて小さい時計が高級とされていましたが、じつは「ヨーロッパでもG-SHOCKが大きい時計をするのがファッショナブルだという認識を広めてくれたから、のちに大きい時計を作る自分たちのブランドがハマってブレイクした」とフランク・ミューラーも言ってたらしいんですよ。
干場:そうなんですね。
長谷部:時計においてG-SHOCKってエポックなことをしていて、大きい時計の存在を当たり前にしたから、いま見ると小さく見えるんだと思うんですよ。

干場:腕時計のバランスまでも変えてしまったということですね。最後に、松をお願いします。
長谷部:G-SHOCKって最近はデジタル表示だけでなく、アナログ針のモデルもスゴい勢いで売れていまして。さらに、ケースは樹脂が基本だったんですが、こういうメタルと組み合わせたモデルっていうのも注目されているんです。そこで松は、いまバカ売れ中だと聞く「G-STEEL」のGST-W300-1AJFを推します。

サイズ:H55.9×W49.3×D15.3mm/質量:84g/耐衝撃構造(ショックレジスト)/無機ガラス/20気圧防水/ケース・ベゼル材質: 樹脂・ステンレススチール/タフソーラー(ソーラー充電システム)/電波受信機能/ワールドタイム/ストップウオッチ/タイマー/フルオートカレンダー/ダブルLEDライト etc
干場:男らしい無骨なデザインで、インパクトがありますね~。ちなみに、これはいくらぐらいするんですか?
長谷部:3万5000円ですね。いま、G-SHOCKは1万円台くらいから、上は数十万円するモデルも増えてきてるんですが、その中で中価格帯のカテゴリーに属します。

干場:手首に巻いてみると、力強さを感じます。また、価格以上の高級感も得られますね。
長谷部:FORZA STYLEの読者だと、既に高級時計は持っているとは思うんですけど、仕事ではいいとしても、遊びのときとかにぶつけたりして傷つけてしまったりとかありますよね。でも、このGST-W300-1AJFなら間違いなく丈夫ですし、ジャケパンみたいなスタイルや、サラリーマンがスーツに合わせても違和感なく着けられます。

干場:メタルが組み合わされるだけで高級感が増しますね。中の構造も立体的に作られていますし、前モデルのG-STEELより若干サイズダウンされているので、シャツの袖にも収まりが良さそうです。
長谷部:カシオ自体、「オシアナス」などもあって、腕時計の見地が広がっているので、G-SHOCKもケースの作り方とか、文字盤の立体感とか高級時計にも引けを取らない製品に仕上がってるんですよね。

干場:ラグジュアリーで、しかもタフ。これはイイ時計です。
長谷部:さらに、G-SHOCKはこういうアナログ時計の場合でも衝撃などに対する厳しい審査があって、それをきちんとクリアしているんですよね。
干場:高級感も感じさせるし、質実剛健。タフ&ラグジュアリーなG-SHOCKと言えそうです。

長谷部:それでいて、楽に使える。バンドも肉厚のソフトウレタンを使っているから、長い時間着けていても手首に負担も少ないんです。大人のセカンドウォッチとして使えると思います。
干場:20代くらいに気になっていたモノが、大人になって多少気軽に買えるようになってきまして。そういうのが重なって、20年前くらいのムーブメントが、ぐるっとひと回りして見直されている気がしますよね。バック・トゥ・ルーツというのか。トップモードの傾向なんかを見ていても、ストリートの感覚がラグジュアリーに昇華されてたりもしていますし。この現象は非常に面白いですよね。
長谷部:いまの40代って、どこかしらでストリートを感じて育った世代ですよね。そういう時代になってきているから、またG-SHOCKも面白い。

干場:まさにラグジュアリーなG-SHOCK。松でご紹介いただいたGST-W300-1AJFが気になりますが、これから夏がやって来ることを考えると、梅のDW-5600CU-7JFの白も欲しくなりますね……。今回は、まず松。それから梅、2本買ってみることにします。あ、でも竹もやっぱり気になるな~。


干場:最後に、今日長谷部さんがG-SHOCKに合わせたスタイルを教えていただけますか?

長谷部:G-SHOCKの楽チンさに合わせてラフに着ているんですが、最近流行っているオープンカラーのシャツは素肌に着ると、柄が悪く見えてしまったんですが、中にTシャツを重ねると柔和になるのが最近分かったので、取り入れてみました(笑)。
干場:イイ感じですね。僕のようなスーツにも、長谷部さんのようなカジュアルにも合わせられる懐の深さも、僕たちが夢中になったG-SHOCKがさらに進化している証ですね。今日はどうもありがとうございました。
Photo:Ikuo Kubota
Edit:Ryutaro Yanaka
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カシオ計算機 お客様相談室
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