理想の男

三つ星レストランも
B級グルメも楽しめる男

2017.4.25 2017.4.25
2017.4.25

第3回「それは……、さまざまな経験を重ねた、成熟した男ということ。」

今の若者たちの消費離れついてはご存知の通り。きちんとした会社に務めて、相応の給与をもらい、貯蓄があっても、それでも高価な買い物をすることはない。彼女とのデートでも、外出や外食をあまりせずに家でまったりとするのがお気に入りの過ごし方。というように、本当にお金を使わないと言われています。

そんな人生はつまらないだろうとか。将来に備えて貯蓄をするのは賢明だとか。その賛否は大きく分かれるのですが、まぁ、どちらも正論です。なので、それについて語ることはしません。ただ、以前、そんな今の若者たちを見て、こんな風に評している人がいました。

曰く、ブランド離れ、高級品離れをしている若者たちは、とても賢いと……。なぜなら、安くても美味しいワインを知っている。安くても着心地の良い服を知っている。それだから、今の若者たちは高価なものを買うことをしない。そこが賢いと言うのです。そしてそんな風に言われると、ついつい「なるほど」と思ってしまう人も多い。実際、無駄使いをしないのは賢いことですものね。それだからでしょう、これには多くの賛同が寄せられたと言います。

ですが、よく考えれば、そんなことはあり得ない。この話は大きな矛盾を抱えているのです。

というのは、安くても美味しいワインというのは、つまりは安くても高価なワインのように美味しい、ということ。安くても着心地のよい服というのは、つまりは安くても高価な服のように着心地の良い服ということ。そうですよね。であるから、ならばその美味しさや、着心地の良さは、高価なワインや高価な服を経験しないと、絶対にわからない。

要するに、高価なものを買うことをしない今の若者たちが、安くても美味しいワインや、安くても着心地の良い服というのに気付くことは決してできない。

そこが大きな矛盾であるのです。さらにもうひとつ大切なこと。それは、高価ならば必ず美味しかったり、着心地が良かったりはしない、ということです。

安価なものには必ず理由があります。原価が安いか、つくりが安いか、その両方であるか。しかし高価なものには必ずしも理由がありません。高価でも原価が安かったり、つくりが安かったり、その両方であったり。そんな食わせ物のようなシロモノも、世の中には数多くあります。ですから、高価で美味しいワインや、高価で着心地の良い服に出会うためには、実は、たくさんの経験が必要とされる。

たくさんの経験を重ねて、たくさんの失敗もして、たくさんの無駄使いをする。いわゆる「月謝」「授業料」を払わないと本当の美味しさや着心地の良さを知ることはできないのです。

それだから、安くても美味しいワインや、安くても着心地の良い服を知っているのは、本当に経験豊富な大人の男である証。

そうしてここに挙げた「三つ星レストランもB級グルメも楽しめる」というのもそういうことなのです。すなわちそれは、さまざまな経験を重ねた、成熟した男のこと。

また、星付けのような他者の評価に頼らず、例えB級でも独自に評価できる、確固とした自分の価値観を持つ男ということ。

三つ星レストランもB級グルメも楽しめる男とは、そういう本物の男。まさにFORZAが理想とする男なのです。

Photo:Getty Images

Text : Yutaka Fukuda

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