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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 昭和なアニキのアニ散歩

第37回 PERSOLの黒セルメガネと「TOLO PAN TOKYO」のカレーパン

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サクラ舞い散る中に、思い出が蘇る目黒川で1人花見

20年以上同じメガネをかけている。イタリア製のPERSOLで黒セルフレームの80年代デッドストックだ。ディストリビューターのM社に30代の頃、大変お世話になり何度もイタリア出張に行って本物のイタリアを教えていただいた。干場編集長と出会ったのはPERSOLが縁で、ちょうど2人ともロン毛だった数十年前。

イタリアでPERSOLをかけている現地の粋なダンナ達を見て俺にはこれしかないとスプマンテを飲みながら思った。干場編集長と一緒にミラノで過ごした伝説の夜が蘇る。

M社が以前あったのが池尻大橋で、この季節は目黒川のサクラが満開となる。大勢でワイワイ飲む花見も悪くないが、1人で散歩飲みするのがマイ・スタイル。ということで思い出の地に向かう。駅前の商店街をしばらく歩くと白いパン屋さんがある。

世田谷はパンの名店が多く、その中でもここがお気に入り。トロパンって店名からして美味そうでしょ?

クロワッサンが絶品でサクサク感がハンパなくヤバウマだけど、今日は花見でルービーの軽いつまみってことだし。

迷うなあ~こいつもチーズがとろけて美味いんだよなあ~

決めた! やっぱりパンで一番好きなのはカレーパンなのだ。久しぶりに食べたい! しかもちょうど出来立てアツアツだあ~

トロパンから歩いて30秒で目黒川に出ると……美しすぎる! やはり大勢の人で賑わう中目黒駅周辺より、こっちが落ち着く。

花見はプシュっと缶ルービーっしょ!

目黒川沿いに小さな一人用の椅子があって、ここが俺のお気に入りのスポットだ。あの頃、この椅子に座って、いろいろ考えた思い出の場所でもある。

満開のサクラの下で、乾いた喉に流し込ルービーは格別の味。

まだアツアツなサクサクすぎるカレーパン。

強烈に美味い! 美味すぎるサクラ気絶……花見昇天! サクサクを通り越し、こりゃあザクザクだ! 隠し味にチーズを入れたザク生地にスパイスの効いたトロットロなカレーってことで勝手に「ザクトロ!」と呼んでいる。牛肉の塊が入ってて、濃厚なのでこのカレーパンでライスが食べたくなっちまう。ルービーのつまみにも妙に合うんだなあ~これが。

1人花見は気ままにブラブラできるのがいい。ひ孫誕生なんて協賛のぼんぼりもあり和む。めでたい、めでたい。

あれから何十年と毎年ここで1人花見をしている。場所取りの必要もないし、日時の約束もないので天気も気にしなくていい。サクラの美しくも、どこかせつないところが好きなので1人気ままに味わいたい。

そして毎年この素晴らしい景色を見ながら、いろんな事を思い出す。今となっては宝物の思い出ばかりだ。

頭の中でケツメイシの「さくら」が勝手に聞こえてくる。ふと手のひらに舞い落ちた花びらが、ハートの形に見えるのは、きっとほろ酔いのせいだろう……。

PERSOLの黒セルメガネ。PERSOLは1938年創業のイタリアブランドでアメリカのレイバンに対し、イタリアのペルソールと言われ、同じく軍モノをルーツに持つ。これはデッドストックの863というモデルで元々サングラスのものを度付きのクリアレンズにして愛用している。現行品にもクラシックなモデルが多くあるので、セルだけでなくメタルもおすすめだ。

Photo & Text:Eiji Katano

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今回のアニキおすすめの店


TOLO PAN TOKYO
東京都目黒区東山3-14-3 中里ビル1F
03-3794-7106
https://tabelog.com/tokyo/
A1317/A131705/13093803/

営業時間:7:00~19:00
定休日:火、第1・3水

プロフィール
片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない48歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島とイタリア。プロレスに行くと、なぜかマスクをかぶって観戦したくなってしまう。



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