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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
干場の「エコラグ」

第169回 古着店で運命的に出逢ったサルトリオのネイビージャケット

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

古着店で見つけた 新品同様の掘り出し物

世界最高峰のスーツブランドに数えられる、イタリアはナポリ生まれのKiton(キートン)。サルトリオは、このグループ傘下のブランドです。基本的にはマシンメイドですが、立体的な裁断から生まれるシルエットが絶妙。ウンチクとして語られることが多いディテール云々よりも、全体の美しさに徹しているところが潔くて、そういった姿勢もすごく好きです。デザインは段返り3ボタンで極めてベーシック。ネイビーの無地というのも着まわしの点で便利です。

実はこのジャケット、高円寺にある行きつけの古着店「サファリ」で買いました。ネイビージャケットだけでも10数着もっていますが、試着してみたらサイズはもちろん、袖丈まで驚くほどぴったりだったんです。それで、これはもう運命に違いない、ジャケットが買ってもらいたがっている、と運命的な出合いを感じまして(笑)。汚れや傷みも全然なくて、ほぼ新品同様だったのにも背中を押されました。

リーバイス501やラングラーのデニムシャツなどから始まったんですが、青春時代の名残もあって古着がもともと好きなんですよね。昔は”渋カジ”がきっかけで、アメリカのヴィンテージものを掘り出すのに夢中になりましたが、年齢を重ねるとともにそれがキレイめな方向に行って、いまはイタリアンがベースのクラシックな古着を好むようになりました。自分でも売ったりしますしね。それに安いんですよ。新品で買ったら、このジャケットだって20万円前後といったところでしょうけれど、3万円弱ですから。流行に左右されにくいクラシックだったら、これを利用しない手はないでしょ。

僕がお気に入りの「サファリ」は、イタリアンクラシックの古着の宝庫。いろんな時代のいろんな仕立屋、ブランドのテーラードウェアが揃っています。スタッフがあまり粘着質な接客をせず、放っておいてくれるのもいいんです。なので、行くと片っ端から試着します。これは自分の身体に、それぞれの仕立屋の特徴や癖を覚えさせる行為。ハウススタイルといって、それぞれ得意なスタイルがあるんですけれど、セレクトショップや百貨店でここまで勝手に試着しまくるのは気が引けますから(苦笑)。僕にとっては試着は勉強なんです。テイスティングみたいなもんですね(笑)。とりあえず試してみる。着てみると見た目だけではわからない意外な発見があったりして、宝探しみたいで楽しいですよ!

Text:FORZA STYLE
 

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。







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