勢いで3本! でももっと買っても良かったくらいお気に入りに
さて、42回目はPT01のグレーフランネルパンツです。前に書いたかすら覚えてないんですが…、仕事柄パンツで高額なものはほとんど買いません! だって、原稿書くときはずっと座りっぱなだし、撮影のときは土下座ばりに膝ついてるから。どうしても作業着的な要素が強く、手頃で気にせず穿けるパンツをつねに探しています。
とはいえ、齢40。それなりにキレイな格好をせねば…。そんな自分にハマったのがPT01でした。シルエットがキレイなスラックスといえば、インコテックスやらG.T.Aなどもあり、もちろんいろいろと試してみたんですが、なかなか ピン!とくるものには出逢えず…。
というのも、ストリート育ちでパンツは基本サイズアップして腰穿きが基本。さらに、お尻がプリッとしてしまうのがなんとも苦手で…。キレイなお尻は眺めてるか、追いかけてる方が好きですしね。

で、そんなワガママこじらせボディに応えてくれたのが、PT01だったんです。かつてはビームス別注など、腰がドローストリングになったイージータイプを買ったりしていましたが、今回のCARROT FIT(キャロット フィット)は一発でお気に入りに!
深めに入った1プリーツのおかげで腰回りには ほど良いゆったり感、さらに股上も深めで、渡り幅もワイド。裾に向かってキレイにテーパードした、その名のごとく"人参"のようなシルエットで、僕のワガママボディにも、いまの気分にもピッタリだったんです!
しかも、安定のグレーフランネルでありながら、ストレッチ性も抜群。素材も素晴らしいので、穿いてるうちに伸びきって、だらしないシルエットになっちゃった…なんてこともないそうです。こりゃ、たまらん。
というわけで、まずはとにかく汎用性が高いダークグレー、そして少し暖かくなった春先に穿きたくなるようなミディアムグレーを2本、ヒュッと清水ダイブをキメときました。残ってれば、あと2〜3本買っても良かった。えっ? いらない?? だって、編集長も言ってますが、グレーのパンツって鉄板! 色みや素材は変われど、一年中着られますから。気に入ったものは何本まとめて買っても損はないと思うんです。
ちなみに、このパンツはそのシルエットを活かして、やや短めに裾上げ。春先はくるぶしでも のぞかせながら穿いてこうと思ってます。「男性の足首は、女性にとっての胸の谷間のようだ」って、かのトム ブラウンも言ってますしね。それで足元には…、アレだな。売り切れちゃう前に買いに行かないといけないんで、本日もこの辺で。急げ急げ〜。
Photo:Riku Kashiwabara
Text:Ryutaro Yanaka

『FORZA STYLE』シニアエディター
谷中龍太郎
さまざまな雑誌での編集、webマガジン『HOUYHNHNM』編集長を経て、『FORZA STYLE』にシニアエディターとして参画。現在までにファッションを中心に雑誌、広告、カタログなどを数多く手掛け、2012年にはニューバランス初となるブランドブックも編纂。1976年生まれ。