結婚できずに逆王手! 10年彼女がいない35歳の元プロ棋士に「救いの一手はあるか?」
「ボク、正直10年彼女がいないんです。ヤバイですよね? そろそろ詰みそうですよね?」
世の中には「好感の持てるオタク」という稀少な人種が存在します。
今回、「愛と悲鳴の婚活道場」の門を控えめにノックしたのは、元プロ棋士で将棋専門チャンネルのプロデュ-サー、田中誠さん。
名は体を表すとばかりに、人柄もまさに田中で誠。誠実で実直な人柄に、川崎貴子先生も親身になって相談しますが、途中から雲行きが怪しくなってきて……。
将棋では100手先まで読めるのに、恋愛は1手先すら読めないと嘆く田中誠さんのスペックはこちら!
プロフィール
氏名:田中誠(30代後半)
来歴:11歳で将棋を始める。12歳で奨励会入り。プロ棋士を経て、TVの世界へ。
職業:元プロ棋士、今は超多忙なウェブの将棋番組のプロデューサー。ダウンタウンの松本人志が出演するタウンワークのCMをプロデユース。本人も出演している。神木隆之介が主演の映画「三月のライオン」の将棋シーンの監修も努め、本人も劇中で神木隆之介と対局。ロケ現場では芸能人と写真を撮りまくり、完全なおのぼりさんと化した。
趣味:筋金入りの読書好き。リブロマニア。
好きなタイプ:ガッキー。
モットー:会社は8時間営業ですが、田中は24時間営業です。
賢くて仕事もできる。ただし、婚活だけができない。
川崎:真ん中わけでお肌ツルツル。一目見て育ちの良さがわかるわ~。でもごめんね、最初に謝っておくわ。今日もとても失礼なことを言ってしまいそうな予感がするの!
田中:お手柔らかに、いやビシバシなんでも言って下さい。私は今年35歳で彼女いない歴10年目、本当に婚活という盤上で窮地に立たされているんです。
川崎:では遠慮なく(笑)。そういえば田中さん、さっき栗原プロデュ-サーと話しているのを聞いたけど、「三月のライオン」に出演してるんですって? ウチの娘も大好きだから、実は私も読んでいるんですけど、やはりなんというか、棋士の風格を感じるわ。とても賢そう。
田中:本当に賢かったら、もうとっくに結婚していると思います……。ボク、本当にモテなくて困っているんです。
川崎:とってもお話ししやすいし、清潔感もあるのにね。でも、田中さんが言う「モテる」ってどういう状態か教えてもらえる?(ポキポキと指をならしながら)
田中:う~ん……(長考に入る)。気になる女性をご飯に誘って、OKをもらえたら、自分なりにいうと「モテている」と思います。
川崎:おお、意外と普通。「女性にキャーキャー言われたい!」とか言い出すかと思って身構えていたんだけど、ちょっと肩すかしね(笑)。田中さんぐらい知的で情熱的にお仕事をされている方って、そのレベルの「モテ」なら普通にあると思うのだけど。それなのに、何かヘンね。何か匂うわね。
田中:申し上げにくいのですが、ボク、結構な面食いでして。
川崎:田中よ、お前もか! 前回の相談者も筋金入りの面食いだったから、もうお腹いっぱいよ(泣)。面食いって、実際の所どのレベルで?
田中:ボク、堀越学園という、芸能人が多く通う高校だったので、普通に同級生には安達祐実、先輩にともさかりえ、後輩に深キョン(もちろん深田恭子)とかいたんですよ。高校時代、周囲がほとんど女優だったので、思春期に目が肥え、グルメなままオトナになってしまったんです。
川崎:深キョン、サトエリと同じ空間で育つなんて、また凄いカルマの持ち主ね……。俳優志望じゃなかったのになんで堀越に通っていたの?
田中:当時から棋士を目指して活動していたので、時間が自由になる学校に通う必要があったんです。
FORZA:ともさかりえが通っていた当時の堀越といえば、堂本剛もクラスメイトにいたはずです。当時二人は「金田一少年の事件簿」で共演。学校も同じだったと記憶しています。
田中:まさにそうなんです。ドラマのまんま、教室でよくじゃれ合っていたっけ……(遠い目)。
川崎:周囲がトップアイドルって、それはそれで不幸ね。
田中:芸能人級の綺麗どころを落とそうとしたキャバクラへの濫費などを経て、現在は顔の造形自体にはあまりこだわらなくなりました。スッピンがパーフェクトでなくても化粧してキレイでいてくれればいいし、一緒にいて癒されるほうに重きがあるので、スタイルはぽっちゃりでもいいです。
川崎:へえ、「スタイルはぽっちゃりでもいい」ね。上から目線は気になるけど真性の面食いではないということね。ちょっと安心したわ。それでもモテないってことは出会いがない?
田中:出会いがないというか、出会うための時間がないんです。将棋番組のAD、ディレクター、アシスタントプロデューサー、プロデューサーと職歴を積んできたんですが、完成度を求めると仕事にキリがないんです。例えば、一緒に組んでいるスタッフは、テロップひとつとってみても、フォントだったり、文字の内容だったり、思考をミリ単位で突き詰めていく。彼等に付き合っていると、ずっと徹夜が続いてしまうんです。徹夜にはカロリーがいるので、炭水化物を食べ続け、この体格が完成しました。マジでやせないと……。
川崎:リクルートのCMをプロデュ-スしたりするほど成功して地位や肩書きが上がっても、社内での忙しさは変わらないのね?
田中:やる仕事が変わるだけで、忙しさはむしろ日増しに激しくなるばかりです。合コンにも参加できないので、出会いすらなくて……。うう、先生、ボクこのまま生涯独身のままなのでしょうか?
川崎:ちょっと落ち着いて。婚活も将棋と同じ。王手から逆算して考えるのよ。田中さん、前回の彼女と別れたのはいつ?
田中:正直10年彼女がいないんです。ヤバイですよね? そろそろ詰みそうですよね?
川崎:10年一時代、英語でもDECADEっていうでしょう。 結婚願望があるなら、グズグズしている時間はないわ。あなたの敗因はその忙しさね。なんとかしてここで婚活のための時間を割かなければこの先も出会いはないわよ。得意の将棋と同じで先を読んで行動することが大事。恋愛の100手先は読めないの?
田中:読めてたら今日ここにいないですよ(笑)
川崎:そりゃそうだ(笑)。あなた将棋の逆算は得意なんだから、少し考え方を変えればできるはずよ。前回の彼女とはなんでうまくいかなかったの?
田中:僕の仕事が忙しくて会う時間がなかったのが一番の原因だと思います。「仕事と私どっちが大事なの」ってドラマみたいに劇的なこと言われて、結局仕事を取ったくらいですから。
川崎さん:潔いまでの仕事人間なのね。せめて今の仕事の中で削れそうな時間はないの?
田中:会議の時間が一番無駄ですね。部下に仕事を振ることも可能です。
川崎:今は自分で仕事量をマネージできる立場なんだから調節すればいいのよ。仕事が忙しいというよりは、あえて自分を忙しくしている側面もあるんじゃない?
田中:確かに。本気で暇にしようと思えば暇にはなるんでしょうけどね。でも、その空いた時間で一体なにをすればいいのか……。