営業の心得は恋愛のキホンでもあるんです!
優秀な営業として、人に会う場数を踏んでいるキャリアウーマンのハルナ。プライベートでもしっかりデートをしていて、どうやら人気者の様子。そして彼女の友人で同じく営業ウーマンでもあるフジコとの会話をこっそりお教えします。
ハルナ「営業やってると『クライアントのニーズって何だろう?』から始まるじゃない?いい関係を築きたいから、相手の特徴や問題点を理解して話を進める。質問が上手で聞けるってほんっと大切よね」。
フジコ「わかる、私もそう思う!それができるできないじゃ結果が違うもん」
ハルナ「でしょ~。これって恋愛と似てるよね。どちらも歩み寄りが大事なんだと思うわ。お互いに歩み寄れると一方的な押しつけ感もなくなるしね」。
さてさて、「お互いの歩み寄り」とはどんなものなのでしょうか。
数々の実践で鍛えたコミュニケーション力を持つ彼女たちが「こういう男性だったら次も会いたいな」と思う人には特徴がある、と教えてくれました。

フジコ「ハルナって仕事もデートもちゃんとしているよね。バランスいい」。
ハルナ「仕事も好きだけど、それだけでは女が枯れちゃうからね。彼氏つくるとかデートするとか、努力してるよ」。
フジコ「毎日たくさんの人に会ってると、好みかどうかってすぐわかるようになる?」
ハルナ「わかる!デートや営業経験で気づいたことがあるの。自論なんだけどね…」
●あなたはどちら派?
ハルナ「例えば初デートが食事だったとするじゃない?席について、一番はじめに何を話すかを注意してみてるの。経験上ざっくり分けると、
1.自分のことを話し出す。
2. 質問をしてくる。
の、2パターンになると思うのよね」。
フジコ「うんうん」。
ハルナ「自分のことを話し出して、それが40秒以上続くような人なら90%“無いな”って思う」。
フジコ「それって結構早い段階でNGじゃない!?」
ハルナ「そう。そういう人ってず~っと自分のことをしゃべっていることが多くて。私も“さしすせそ”相槌打って何とか聞いてるんだけど、
<※参考:話せる女子の裏ワザ ”さしすせそ” とは?>
さ:さすがですね~
し:しらなかった~
す:すごーい
せ:センスいい~
そ:そうなんですか~
でもさ、一方的に話されたら、私を出す場がないじゃない?もう聞き役に徹するしかないよね」。
フジコ「そうだね~」。

フジコ「じゃ、質問をしてくる男性っていうのは?」
ハルナ「答えやすい質問で私のことを聞いてくれる人。食べ物やお酒の好みとか、趣味とかさ。とりあえず私を知ろうとしてくれるってことじゃない?共通点を見つけようとか、反応良ければ掘り下げて聞いてくれたりして、協調性もあるし」。
フジコ「確かに質問してくれる方が、会話のキャッチボールが自然とできるもんね」。
ハルナ「でしょ。間ももつし、私の良さを引き出してもくれてると思う。これって、私を輝かせてくれるのにつながると思うのよね」。
フジコ「あ、じゃぁさっきの”自分のことばかり話す人”っていうのは、自分が輝いていたいタイプってこと?」
ハルナ「そうとも言えるよね。私が聞き役に回って『そうなんだ〜すご〜い!』って反応してたら喜んでどんどん話すし。それでもいいけど、私のことを聞かないってことは、私には興味がないってことよね」。

●程よい質問・程よい距離
ハルナ「質問してくれる人は、話しながら2人の心地いい距離をとろうとしてくれてる。“こういうのが好きなんだ、これが嫌いなら避けよう”とか、私を理解しようとしてくれるから地雷を踏むことも少ないと思わない?自分のことばかりしゃべる人は、私の地雷がどこにあるか知ろうともしないから、突然ドカーンと踏んでくるしね」。
フジコ「わかるかもー。突然地雷踏む人いるいる!」
ハルナ「で、初デートが終わったときに、“次も会いたいです!”って言うのは、自分のことばかり話す男性。私はほぼ聞き役なんだから楽しくて当然よね。でもこういう人とは信頼関係が築けないな~って思うからナシ」。
フジコ「うーん、同感だわ」。
ハルナの営業キャリアがこう言い切らせるのだと思うけど、男性も女性も同じですよね。まさに男女の歩み寄り。話を聞く方が好きという方もいますが、それもまずは見極めから。急に近寄ったり一方的になったりせず、程よい主張と質問を交えつつ、心地よい距離感を見計らってみては。
ハルナの言う、女性の魅力を引き出す質問力で「また会いたい男性」と思わせましょ。
※登場人物は全て仮名です。

土屋亜津子
アロマ&カラーリスト。アロマテラピーや色彩心理、パーソナルカラーを通じて、OL・読者モデル向けに、ビューティーセミナーやお茶、イベントを2005年から定期的に開催。1万人以上と接する中で、女子・女性の本質や法則を分析。企業から「女性の意見」を求められることが増え、女性マーケティング事業に携わる。