ワールドレコードを樹立したペルフォマンテ
ジュネーブモーターショーがついに開幕。本来であれば2017年の気になるニューモデル情報第2弾をお届けする予定でしたが、コレだけは単独でご紹介すべきと判断するモデルが登場しました。伊サンタアガタ・ボロネーゼの猛牛軍団にこの夏、「Lamborghini Huracán Performante(ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォマンテ)」が加わります。
同社には12気筒エンジンを搭載したフラッグシップのアヴェンタドールがありますが、バランスの点ではウラカンが一枚上手かもしれません。で、あらゆる面でアップデータされた走りのモデルが新たにラインナップに加わるペルフォマンテなのです。
機能性のトピックは可動式空力フラップをフロントノーズに内蔵し、また、大型のリアウイングを採用したエクステリアです。テストでは独ニュルブルクリンク旧コースで6分52秒01をマーク。ワールドレコードを叩き出しています。
今回、激走するペルフォマンテの車内カメラの映像をリンクしていますが、ステアリング操作を見る限りいたって安定していることがわかります。無論、同社の開発ドライバーであるマルコ・マペッリのドライブなので誰もがその性能を引き出せるとはいいませんが、かなりの進化が見受けられます。
シャーシもアルミとカーボンを多用しアップデート。重量面でおよそ40kgの軽量化を果たしました。ちなみに車重は1382kg(ドライ)。前後重量配分は43:57とスーパーカー時代のスペックを遥かにしのぎます。
パワーユニットはバンク角90度の5.2リッターV型10気筒自然吸気エンジン。ボア×ストロークは84.5mm×92.8mmで、最高出力470kW(640 hp)/8000rpm、最大トルク600Nm/6500rpmのパフォーマンスを誇ります。トランスミッションは7速のデュアルクラッチタイプで駆動方式は4WD。パワーウエイトレシオは2.16kg/hp。
気になる人には重要な最高速度は325 km/hをマーク。加速性能は0–100km/h2.9秒、0–200km/h8.9秒というデータがアナウンスされています。
念のためにディメンションは全長4506×全幅1924×全高1165mm、ホイールベース2620mm。ドアミラーまで含めると2236mmの車幅となり、ガレージに収めるには相応の大きさが必要となります。この点だけはアヴェンタドールのシザードア(跳ね上げ式)が欲しくなるかも知れません。
日本での価格は未定ですが、税別メーカー推奨価格はプレスリリース発表時点で3163万8800円。決して庶民的ではありませんが、かつてランボルギーニが生産した歴史的名車であるミウラやカウンタックを今から買うより遥かにお安いウラカン・ペルフォマンテなのです。
Text:Seiichi Norishige
日本価格:未定
ランボルギーニ
0120-988-889(カスタマーサービスセンター)
■Lamborghini Huracán Performante record at the Nürburgring