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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
媚薬ジャズの聴かせ方

悪用禁止!~本当の愛を知るJAZZナンバーとは?~

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JAZZという、男と女の歌を扱うのですから、酸いも甘いも人より多めに気絶してまいりました。この連載では、皆様からいただいた恋愛相談に対して、JAZZシンガー目線のアドバイスと共に、ちょっと元気が出るナンバーをご紹介してまいります。

痛み伴う経験をしない限り、本当の愛は分からない

L、君が僕を見つめるときの仕草

O、それは、僕が見つめる君だよ

V、とっても特別なヒト

E、君が例え他の誰かを好きだとしても

『L・O・V・E(愛)』より

「僕、愛が何かわからない。JAZZもまだ分からないや」

悪びれることもなくJAZZシンガーの私にそう尋ねる年下の男。

そんな淡い記憶が真新しいのは此処だけの秘密にしておいてね。御機嫌よう。親愛なるFORZASTYLEのスマフォー読者の皆様、恋愛中毒のJAZZシンガー「ぺぺ」ことRIKAPEPEです。

この連載では、意外と知られていないJAZZの歌詞から、男女のあれこれを学びとり、「JAZZを知らない」「聴いてみたいけどきっかけがない」そんなお悩みをお持ちのスマフォー読者の方々に、ぺぺが分かりやすく、色っぽく。JAZZを通してFORZA STYLEの読者の皆さまに、ドキドキの恋愛指南をお届けしております。

「愛も分からないし、恋愛する意味が分からない。恋愛するの怖い」

「坊や、よく聞きな。愛が分からなければ、逃げるんじゃない。役立つ前に逃げるんじゃねぇ!」

いやはや、アンチ「逃げ恥感」を漂わせつつ、声は中森明菜風で諭したくなるのですが。これは現代の男女関係における愛の迷走劇なのか。「劇場版・愛の中2病」とでも名付けよう。男女のアレコレこじらせる前に、逃げ癖ついちゃう根深き社会問題であると考えます。由々しき事態ですよ、ダンナ

この社会問題を生ぬるく感じてしまったアラフォー読者の皆様の大好物! といえば、「カラオケ」。電話帳ほどある歌本の色褪せたインデックスの頭文字を見て、歴代の恋人達が脳裏をよぎった貴方。その紙をめくり上げる度に気絶していること、ぺぺはお見通しなのよ。

その歌の行間と音階の間には、何かしらの“愛の言霊”がひしめき合い、泣き出しそうになるのを堪えた瞬間、23歳の女子に「エモい」と一言で片づけられてしまった事実も受け止めましょう。これは社会問題ですから。戸惑った経験は無駄ではありません。彼女達もこれから本当の愛を知っていくわけですので、ここは大人の対応で。

さて、今回ぺぺがご紹介する曲は、愛の迷走劇を繰り広げている「エモい世代」にも是非聴いていただきたい名曲『You don't know what love is 』。1941年にドン・レイが作詞、ジーン・ディ・ポールが作曲。映画「Keep'em Flying」でキャロル・ブルースが歌って世に出された作品です。

「愛って何ぞや?」という答えを導きだせるかは、皆様の受け取り方次第なのですが、ぺぺが考えるに自分がこの歌の主人公の様に、痛み伴う経験をしない限りは、本当の愛なんて分からないのかも。ぺぺは自分の身がもたないくらい様々な痛み・苦味伴う恋愛して参りましたので、この歌詞を読んで目頭あつ~くなってしまいましたとさ。

さて、音源を聴いてみましょう。

 

 

 

チェット・ベイカー様のこの哀愁漂う歌声。

耳にまとわりつくザワつき感がたまりません。

 

 

 

喪失感、哀愁感200%のビリー・ホリデー様もいいけど、

しっとり聴かせてくれるエラ・フィッツジェラルド様をご紹介。

【歌詞】

愛とは何か、あなたは知らない

ブルースの意味を思い知り

失う定めの恋をするまでは

愛とは何か、あなたは未だ知らない

唇の痛みをあなたは知らない

キスすることでその代償を払い

心のときめきを失うまでは

愛とは何か、あなたは未だ知らない

あなたは知っているの?

虚ろな心が 追憶をどう感じとるのか

どんなふうに涙で濡れた唇が

口づけの感触を失っていくかを


焼かれる魂をあなたは知らない

生きもせず、死にもしない恋

眠れぬままに朝を迎えるまでは

愛とは何か、あなたは知らない

「愛を知るとは、愛を失うこと。

その苦しみを味わうまでは愛を知ったと言ってならない」なんて、

お若いのにこの歌詞の意味が分かるという貴方は大したもんですよ。愛を語る資格があるようですね。是非、JAZZバーで私と小話しましょう(悪い大人)。万が一、愛を知ったかぶりで意中の彼女に浮気相手がいた時は、ぺぺが貴方のためにビリー・ホリデーの泥臭いブルースを歌ってあげるわね。では、次のナンバーでお会いしましょう。艶ュー(アデュー)!

Photo:Yoshihiro Kamiya
Text:RIKAPEPE

Edit:栗P

RIKAPEPE
自らを「シネマ女優JAZZシンガー」と名乗り、映画の中で歌い演じる往年女優のスタイルを表現。CM、イベント出演の他、オーダーメイ ドスーツブランド「SUITBAR」とコラボし衣装デザインをおこない、「ストリートでクチュール(仕立て服)を気軽に愉しむ」「ストリートクチュール」の提案も開始。自身のエンターテイメントJAZZバンドでは、「何処にも実在しない、何処でもない場所」にて開催されるキャバレースタイルのJAZZエンターテイメントを発信中。
【HP】rikapepe.jp
【instagram】https://www.instagram.com/rikapepe/

 







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