流れる季節にキミだけ足りませんね?ダンナ。
青山のスパイラルビルの喫茶店で隣に座った男性たちの、あまりに怪しいハナシにゾクゾクしました。
テーブルを挟んで向かい合っているのは、気が弱そうなおじいさんと、オラついたオジサン。
霊魂が漏れているのでは?と思うほどスローにタバコの煙を吐き出しながら、おじいさんは、目の前の契約書をにらんでいます。
オラオラさん:「社長、早くハンコ押してくださいよ。○○さんが何回役所に足を運んだと思ってるんですか。これ以上延ばせませんよ、ささ、ココとココ!」
おじいさん:「うう……ん。ち、ちょっと待ってくださいね。あ、そういえばこの間ギンザで立て替えた15万円、まだ返してもらってないですよね」
耳がダンボ!(古墳語)
オラオラさん:「そしたら月曜日振り込むから。それ確認したら速攻でハンコついてくださいよ。オレいまから六本木でアポだから、ここオレ払っとくわ」
こうしてオラオラさんは立ち去ったのですが、おじいさん、ガラケーでどこかへ電話をかけ始めました。
「先ほどはコーヒー、ありがとうございました。月曜日にお渡しする1000万円は現金手渡しがいいでしょうか。振り込みがいいでしょうか。銀行だと手数料がかかって……」
その電話を切った後、すぐにおじいさんはどこかへ電話をかけ始めたました。
「インフルエンザっぽいんですけど、いまから入院できますか?」
おじいさん、アナタは何者ですか?
栗P
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