STYLE 40 「渋谷ファッションウイークのナビゲーターを務めるイベントでは、黒子に徹しブラックスーツで」
今年も2016年10月14日(金)〜23日(日)までの期間中、渋谷駅周辺を会場に「第6回 渋谷ファッションウイーク」が開催。
最終日は、渋谷の路上、しかもど真ん中。文化村通りを封鎖して、新進気鋭のジャパンクリエイター「東京ニューエイジ」によるショーと、キャンペーンに参加した各大型商業施設をはじめとする渋谷エリアのショップ店員らが自らランウェイを歩き、渋谷ならではの“リアルクローズ”を披露する「SHIBUYA RUNWAY」という二部構成のショーを実施。「SHIBUYA RUNWAY」のショーでは、アンバサダー西内まりやさんもゲストとして登場し、渋谷エリアのショップ店員らと共にファッションショーを展開。
実は、昨年の第5回では、わたくし、ファッション総理大臣に就任しまして……。

そんな経緯もあり、昨年に引き続き、ナビゲーターは、わたくしがやらせていただくことになったのです。
その時の記事がこちら。
ショー終了後、大西実行委員長も「関係各位の協力のもと、6回目となる渋谷ファッションウイークを無事に開催でき嬉しく思います」とコメント。また、ファッションショーにも登場したアンバサダーの西内まりやさんは「普段歩いていた渋谷の街がランウェイに変わって、とても不思議な感覚でした。まるでお祭りのようで楽しかったです! 渋谷は日本の中心であり、ファッションの発祥の地。今後も渋谷は、若い方から大人の方も楽しめる“ファッションの最先端の街”であって欲しいですし、私自身もこれからも渋谷を楽しみたいです!」と、渋谷に寄せる想いを語っていました。
僕も、10代の頃から遊び慣れ親しんだ渋谷の街で、こういう大型のファッションのイベントに参加させていただくのは感慨深いものがありました。
今回のテーマである「MADE IN SHIBUYA」というキャッチフレーズから連想されたのは、「MIX CULTURE」という言葉でした。ニューヨークを指して、人種のるつぼと呼ぶことがありますが、僕は渋谷もある意味そうかもしれないと思うんです。他の街では混ざることない人々も、ミックスさせてしまうこの渋谷という街は……。伝統と革新。ハイテクとローテク。ギャルとマダム。といったような「相反するカルチャーのるつぼ」を実現している希有な街なのかもしれません。
渋谷のファッションを語る上で欠かせないのが音楽です。大小のレコードショップがたくさんあった渋谷は、音楽シーンとも切っても切り離せない関係にあるんですよね。
昔は、数える程度のジャンルだけしか無かった音楽も、時代が進むに連れて、ロック、スカ、パンク、ソウル、レゲエ、ハウス、ヒップホップ、テクノ、ジェングルベース、トランス、ラウンジミュージック、EDMといったジャンルが、さらに細分化し、さまざまな音楽がミックスし複雑化し、新しい音楽が生まれ、その影響によって、さまざまなファッションが生まれと思うんです。時代によっても、世代によっても聞く音楽が違いますし、その聞いている音楽によって、当然ファッションも変わります。渋谷には、老若男女、ありとあらゆる世代の人たちが集まってくるので、その数の分だけ、さまざまなファッションカルチャーが生まれたのかもしれないですね。
さて、そんな渋谷の街で行われたイベントへは、ブラックスーツで参加しました。
主役は、アンバサダーの西内まりやさん、そして大西実行委員長。さらに、今後の世界を担っていく若手の新進気鋭のデザイナーたちがメインであり、彼らのファッションを語らなければいけないナビゲーターという立場でしたので、黒子に徹してブラックスーツで目立たないように参加させていただいたのです。
今回のブラックスーツは、今年、新調したニール バレット。先日も、コチラの記事でご紹介したものです。

ニール バレットといえば、現代的なハイテク素材を、クラシックモダンかつミニマルに落とし込んだデザインが人気で、自身のブランドを手掛ける以前は、某イタリアブランドのデザインディレクターをしていたことでも知られています。
このスーツもストレッチ性の高いテクノストレッチナイロンを使用することで、スポーツウェアのように軽量かつ動きやすく、着用時にストレスを感じることがありません!
基本的にスーツは、クラシックで自然素材で仕立てたものが好きなんだけど、最近本当に移動が多いから、こういう機能素材のスーツは便利でいいんですよね。
シワにならないし、軽いし、
アイロンもかけなくても良いから出張向き。
雨などの悪天候時でも気にすることがなく、多少の汚れならすぐに水拭きで落とす事ができるのも便利でいいよね。
デザインもクラシックの基本部分は抑えつつ、襟幅が細身だったり、着丈が短かったり、モダンな部分もやり過ぎていないから取り入れやすいんです。

パンツは、前回のエロサバ(http://forzastyle.com/articles/-/49880)でも紹介したように、僕の穿き方はちょっと特殊でして。普段46サイズを穿いているんですが、これは48サイズにしています。46だと、太ももの部分が細すぎて、貧弱に見えてしまうんです。48の方が、太ももの部分のワタリが広いので、穿きやすく、動きやすくて快適なのです。

48サイズを買って、ウエストを4cm詰め、裾幅も16.5cmに変更して、ダブル幅は5cmで丈詰めしています。こういう風にお直しすることで、イマドキのパンツのシルエットに近づけているのです。足元は、お気に入りのWH。モノクロの写真では、黒のプレーントゥを履いています。渋谷ファッションウイークでは、おなじくWHの黒のサイドゴアブーツを履きました。
ま、いずれにしても、パンツの裾幅が細いので、少しソールにボリュームのある靴の方が似合うと思います。

シャツは、白の小襟のレギュラーカラー。ちょっとストレッチが効いているので着やすいんです。ネクタイは、レザーに見えますが合皮です。先日スーツを買ったときに、合わせてシャツとタイを買いました。ただ、このタイ、合皮ですべらないから、ギュッと締めてしまうと、締まり過ぎて、ほどけなくなるんです。残念。惜しい!!! スーツやシャツ、パンツなど、他のものがあまりに気に入っただけに、改善して欲しいですね〜。ニールさん、宜しくお願い致します! あっ! このジャケットのカタチで、胸ポケットが、パッチポケットじゃなく、バルカポケットのものもお願いします(笑)。

というわけで、今回はイベントに出演したときのブラックスーツのスタイルについてお届けしてきたのですが、いかがだったでしょうか? クラシックなスーツ好きの僕ですが、たまには、デザイナーズブランドのスーツもいいものです。皆さんも、ニール バレットのスーツ着てみてください。大人が、サラッと遊びなんかにも着られるので、おすすめですよ!
着こなしは、なるべく黒1色か、黒と白の2色というのが良いと思います。
いや〜、しかし今回一緒に出演した西内まりやさんのスタイルの良さには、驚きました。見てください、この9頭身近いバランス五段。顔が小さい五段。おまけに、足がキレイ八段。
隣に並んだ、僕が、いかに昭和なオジサンなのかが、バレバレでした(汗八段)。
ということで、この辺で。
アイテム
ジャケット/ニール バレット
パンツ/ニール バレット
シャツ/ニール バレット
ネクタイ/ニール バレット
ベルト/プラダ
ソックス/カルツェドニア
靴/WH
腕時計/エドックス
手に持ったメガネ/モスコット
胸に入れたサングラス/レイバン
(すべて干場私物)
必要なのは、お金じゃなくて、
センスでもなくて、知識です!
書籍も、増刷が決まり売れ行きが好調です。
良かったら、読んでくださいませ。

世界のエリートなら誰でも知っている
「お洒落の本質」
~スーツの着こなし術から、世界の一流品選びまで~
Photo:Naoto Otsubo
Text&Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba
エロサバ-Hoshipedia
「エロサバ」とは、“エロいコンサバ”の略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのにも関わらず、着こなし方次第でSEXYにエロく見えるスタイルのこと。例えば、一番象徴的なのは喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着て、メイクも抑制しているのに、なぜか色っぽく見えるスタイル。例えば、上質な素材の普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンを2~3個開けてセクシーに着こなしたり、袖口を捲って腕元を見せてヌケ感を出すスタイル。単なる粗悪な、しかもデザインが変わっている白いシャツでは駄目。上質な素材のベーシックな白いシャツだからこそ、エロく着こなしても、上品さを保つことが出来るのです。男性で例えるなら、自分の体型に合って仕立てられたミディアムグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに無地のグレーのネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのにも関わらず、内側から大人の色気が香るようなスタイル。要するに、さり気なく上品に見えるコンサバなアイテムを着つつも、エロく見えるスタイル。これが「エロサバ」スタイルの根幹でありキモ。

『FORZA STYLE』編集長
干場義雅
尊敬する人は、ロロ・ピアーナの元会長セルジオ・ロロ・ピアーナさん、ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナさん、トッズの会長ディエゴ・デッラ・ヴァッレさん、格闘家のブルース・リーさん。好きな人は、タモリさん、田村正和さん、高田純次さん、初代タイガーマスクの佐山サトルさん。好きなアニメの主人公は、ルパン三世、冴羽りょう、シャア・アズナブル。好きな映画は、『トーマス・クラウン・アフェア』、『アメリカンジゴロ』、『LIFE』、『少林寺木人拳』。好きなドラマは、『ニューヨーク恋物語』、『パパはニュースキャスター』。スポーティでエレガントなイタリアンスタイルを愛し、趣味はクルーズ(船旅)と日焼けとカラオケ。お酒をある一定以上飲み過ぎると、なぜだか一人感無量状態になって男泣きする現在43歳の小誌編集長。東京生まれ。
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