滞在のテーマは、故郷を懐かしむ“郷愁”
ハウステンボスから車で40分ほど走った場所に、「日本三大美肌の湯」と賞賛される嬉野温泉があります。伝説によると、大昔に神功皇后が戦で傷ついた兵士をこちらの湯に浸からせたところ、たちまち傷が癒えたのを喜ばれ「あな、うれしや」と言ったことから、この地名がついたのだとか。
その由緒ある湯処の小高い丘の上に佇んでいる、美しい洋館。今回は、大英帝国の歴史を築いたネルソン提督が深く愛した世紀の美女レディー・ハミルトンから名付けられた「ハミルトン 宇礼志野」をご紹介します。
格調高い洋館の趣の中に、随所に和のテイストを散りばめられたこのホテルは、どこか温かみと懐かしさに溢れていて、穏やかな気持ちを思い出させてくれます。
最初にゲストを迎えるロビーは、まるで何度も訪れた友人の邸宅のように寛げる空間。本棚には美をテーマにしたものを中心に1,000冊を超える書籍が並んでいます。
客室は標準的なスーペリアツインでも36㎡とゆったりとしたつくりで、クラシカルで上質な雰囲気が漂っています。ホテル側が部屋づくりで一番大事にしているのは「徹底して寛ぎの空間を追求すること」なのだそう。行灯が優しく灯る部屋で、シモンズのベッドに横たわれば、身も心もとろけるような安息の時間を過ごせそうです。また、DVDを無料で貸し出してくれますので、見逃した名作を二人で鑑賞しながら夜長を楽しむのもいいですね。
さりげなく置かれた家具は飛騨高山に依頼した特注もの、飾られた美術品は伝統工芸「伊勢型紙」と、上質ながらも、どこかノスタルジック。実家や祖父母の家を訪れたような安心感があり、思わず「帰りたくないなぁ」なんてつぶやいてしまうかもしれません。
しばし部屋で寛いだ後は、いよいよ美肌の湯を楽しみましょう。とろりとぬめりのある湯は、まるで美容液のようです。ナトリウムを多く含む重曹泉で、体の皮脂や汚れを乳化し、帰る頃にはひと皮むけたような肌に。大正ロマンが香る大浴場は、タイムトリップしたかのような独特の雰囲気が漂い、ひと味違った空間を堪能できます。
庭園内にある露天風呂は、石造りの内装とピラミッド型の屋根がとても印象的で、外国の森の中にいるような雰囲気。大浴場とはまた違った魅力がありますね。
美肌の湯だけでも満足できそうですが、さらに美と癒しを極めてみてはいかがでしょう？ 館内にある「QUEEN’S SPA」では、ゲストの体調や気分に合わて100％純正の天然キャリアオイルを数種ブレンドし、そのオイルで身も心もデトックス出来る至福のマッサージを施してくれます。
お勧めは、背中マッサージ、両面フット、首・肩・デコルテをすべてマッサージしてくれる「ディープコース」。宿泊者は1万2,000円とリーズナブルな金額で施術を受けることができます。
サロンにはペアルームがあり、二人並んで受けることも可能。男性は、おひとりではなかなかエステに行くことはないでしょうから、この機会にリフレッシュされてみてはいかがでしょう。エステはハマりますよ～♥
地元の旬食材をふんだんに使用したイタリアンフルコース・一例
ディナーはリストランテ「トレ・コローネ」で、地元の食材を活かした本格イタリアンをいただけます。料理に魅了され、こちらを目当てに宿泊される人も多いんだそう。
美しい洋館、美肌の湯、美食、エステ、このホテルは美にまつわるもので溢れ、女性ならば神功皇后でなくても、「あな、うれしや」と言いたくなってしまいます。是非、大切な人を誘ってお出掛けください。
Text：Kumi Koyama
休前日宿泊
スーペリアツインにご宿泊 夕食は青木料理長自信のスタジオーネコースプラン
1万8,900円～（1泊2食付 1名様あたり/税・サ込）
ハミルトンスイートご宿泊 夕食は青木料理長自信のスタジオーネコースプラン
2万7,540円～（1泊2食付 1名様あたり/税・サ込）
※公式HPには、さまざまなコースが用意されていますので是非ご覧ください。
【問い合わせ】
ハミルトン宇礼志野
佐賀県嬉野市嬉野町岩屋川内288-1
0954-43-0333
http://www.hamilton-ureshino.jp
