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FASHION 干場の「エコラグ」

第116回 リカルド・フレッチャーズのカウボーイブーツ

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

誰も持っていない 激レアな一足です!

古い話で恐縮です。カウボーイブーツって昔から好きなんです。やっぱり青春期の渋カジの影響なんでしょうね。当時は、いまでは考えられないようなめちゃくちゃなコーディネイトもしていましたが、あれはあれで本物志向の審美眼を磨けた、いい経験でした。で、話を戻して、今回のリカルド・フレッチャーズのカウボーイブーツなんですが……、15年ぐらい前にミラノにあるセレクトショップの名店「エラル55」で買ったものです。

当時、『LEON』編集部に在籍していまして、「ミラノお買い物ガイド」という特集を組んだんです。編集部員が実際ミラノに行って、お洒落なセレクトショップを駆けずりまわって買ってきたものを誌面で販売するって企画……。で、その条件が現地でしか手に入らないこと。これ、結構キツかったです(苦笑)。日本のセレクトショップって優秀だから、例えイタリア全土をまわったとしても、日本に入ってないものなんて、なかなかないわけですよ。しかも、読者が欲しがるようなものでなければ意味がないわけですから。

そんなときに出合ったのが、このブーツでした。誌面用とは別にちゃっかり自分用も購入したわけです。ショップのスタッフに話を聞いてみると、イタリアのブランドでミラノに工房があるといい、ハンドメイドで一点ものをつくっていると。これは、もう買うしかありませんよね。かなりの値段でしたが、勢いで買いました!!

パッと見はあまりわからないかもしれないですけど、筒の部分がムチャクチャ細いんです。そのおかげで、いまのスリムなジーンズにも相性抜群。あと、トウが丸くてちょっとペコスブーツっぽいですよね。スエードを使っているんでけど、最初から味出ししているところもイタリアっぽいセンスで、いまだ気に入って履いている一足です。上質なレザーを使っていて、それがあまりにソフトで一回破けてしまったので、中野にある靴の修理店「ミスターエマ」できれいに修理してもらいました。ソールはお約束、7ミリ厚のラバーを貼っています。

でも、いちばんいいところは、誰ももっていないところでしょうね。いまだにグーグル検索に“リカルド・フレッチャーズ”って入れても、ヒットするのが、僕が過去に書いたブログぐらいですから(笑)。いまも「エラル55」で扱っているかは未確認ですが、ミラノに行ったらぜひ探してみてください!

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。



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