「イヤな女」に振り回されたい願望
小森:いや、告白したりしたら今の関係が終わってしまうのかと思うと、怖くて言えないんです。ただ、ずっと同じことの繰り返しで焼肉をおごってばかりで、進展はないのかなと思いますね。
川崎:小森さん、実は「イヤな女」が好きでしょ?
小森:そうかもしれません。イヤな女に振り回されたい願望が、僕の中に眠っている気がします。
川崎:そうよね。振り回されたい願望ばかりが前に出て、結婚や恋愛に向いている女性に興味があるようには見えないのよね。
小森:そうですよね。付き合えたとしても大変そうだし、そう考えると結婚の対象としてはありえないですよね。
川崎:気づくのが相当遅いけど、そうよ! ちなみに、合コンでは、どういう女性をご飯に誘うの?
小森:イケそうな子、です。
川崎:......。
小森:ダメですか? イケそうな子から攻めていくんじゃ...。
川崎:イケそうな子、というのは普通、「自分と相性が良さそう」だったり、「自分に好意がありそうな子」という意味なんだけどね。小森さんの言っているのは違うのよ。
小森:え?
川崎:「じゃあ、LINEやろうよ!」とか「じゃあ、今度その焼肉連れてってよ!」とかすぐ言える子の事でしょ?
小森:はい!その通りです!
「イケそうな子」を勘違いすべからず
川崎:それは、イケそうな子じゃなくて、ただ「コミュニケーションスキルが高い子」であり、「社交辞令がうまい子」なの。ちゃんとその場を観察してごらん。彼女たちはみんなにそう言ってるから。だから、結局既読スルーになるのよ。
小森:あああ......そうです。そうでした!!!
川崎:小森さんの理想がまだ見えてこない。一番最近、女性とお付きあいしたのはいつ?
小森:2年前です。でも、僕が風俗にいったのがバレて、別れました。
風俗がバレて、2年前に彼女とサヨナラ
川崎:なんでそんなことがバレるの?
小森:風俗嬢のメッセージカードをポケットに入れたままにしていたのを、彼女に見つかったんです。それで、ビンタされて終わりました。あっけなかったですね。
川崎:あっけないわね。それにしても、ツメが甘い...。
小森:はい。でも、もうそういう失敗はしないと誓うので、僕は結婚したいんです! 正直、焼肉女みたいな女に振り回されて不幸になっても、結婚できなくて孤独よりは、結婚して不幸なほうが良いと思っているんです。
川崎:不幸な結婚をなめてるわね。どれだけ孤独に戻りたくなるか(笑)。
「不幸な結婚」をナメるべからず
小森:あ...、そうかもしれません...。でも、想像できなくて。
川崎:じゃあ、どんな人なら大丈夫だと思う?
小森:それが、31年も生きててわからなくて。まあ、ワガママなほうが良いかなって思ってるくらいです。
川崎:ワガママな女性でも良いのよ。でも、そのベクトルが「お金」とか「焼肉」だと続かないと思うの。だって、経済力には限界があるじゃない。本当に大社長でお金が有り余るほどあるのなら良いけど、まだ31歳、これからでしょう? 結婚で重要なのはパートナーシップだから、搾取するだけの人とはやっていけませんよ。
小森:確かに・・・。
川崎:結局、小森さんは「コミュニケーション能力を高めることをサボって、相手の女性のコミュニケーション能力に頼りっきり」だからダメなのよ。だから、コミュニケーション能力の高い猛獣ばかりが視界に入る。あなたが先ずやらなければいけないのは、あなたのようにシャイで、コミュニケーション能力が高くない女性に「自分から」話しかけること。
小森:たしかに、そういう女性とお近づきになったことがなかったです。ずっと相手にグイグイこられるままに流されていました。
川崎:もしかしたら、そのシャイな女性たちの中にぴったりな結婚相手がいるかもしれないのに、視野の狭さは大いなる機会損失です。それに、スキルアップしないとずっと「猛獣の餌」ですよ。
小森:それはいやです!
川崎:あとは、そこまで結婚を望むなら、最初から結婚願望をきちんとお話することも大切ね。
小森:でも、それって重くないですか?