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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

第101回 レインボーサンダルのサンダル

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

育てるのが楽しくなる タフでナチュラルな一足

オールレザーのシンプルなビーチサンダルを探していたとき、ハワイの店で見つけて買いました。以前、雑誌『オーシャンズ』の編集部にいるときに、サーファーの後輩が夏になると必ず履いていて、クッタクタになるまで履き込んだ柔らかそうな革を見ていいな〜と。

1970年代にカルフォルニアで生まれたこのサンダルは、創業者のジョイ・“スパーキー”・ロングリーが、ビーチに捨てられたサンダルを見つけて、“丈夫で長持ちするサンダルがあればビーチが汚れないのではないか”と思い立って、自宅のガレージでサンダルをつくり始めたのが最初だそうです。彼自身がバックパッカー兼サーファーだった経験から、世界中の海をわたり歩いて考えたことだったんでしょうね。自然回帰が叫ばれていた当時、あまりに壊れやすいビーチサンダルは環境汚染も招きかねない、という結論にたどり着いたといいます。

それからは試行錯誤の繰り返し。それでも根気強く改良を重ねて売り続けたら、2000年に入って、ものすごい勢いで成長し始め、いまでは年間約200万足のサンダルをつくっているそうです。特別な広告もしないレインボーサンダルがここまで伸びたのは、ひとえに口コミのおかげ。高品質で快適なサンダルであることが、人づてに広がっていったためでした。

レインボーサンダルは手づくりでつくられ、特別に調合された接着剤で素材を貼り合わせて、鼻緒を固定しています。これが本当に頑丈で、切れるなどのトラブルはほとんどないそうです。

また、履く人の足に合わせて形を「覚える」スポンジ・ゴムの密度を、スキーパーは自分でさまざまに変えていくそうで、これが本当に快適なんです。編集者時代の後輩いわく、履けば、履くほど足になじんで、数年間、履き込むと自分の足にぴったりの、かつレザーの経年変化で自分だけの一足が出来上がるとのこと。まだまだ、そこには到達できていませんが、じっくりと育てるのを楽しんでみようと思います。夏本番のいまがまさに履き込むチャンスですね。

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。



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