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フットサル日本一・森岡薫選手
優勝翌日に戦力外通告を受けた苦悩と生い立ち

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高校中退し、なぜ不良になったのか

森岡:いえ、そういう感じでもなかったんですよね(笑)。僕は根っからの「ワル」ではないと思うんです。ただ、「せっかく日本にできた友達と一緒にいたい」という気持ちで不良をやっていたように思います。「一緒に悪さをしなければ、せっかくできた友達がまたいなくなってしまう」そんな気持ちで悪いことをしていた記憶がありますね。

西内:友達を失くしたくないからこそだったんですね。そんな不良だった森岡さんが、一念発起して21歳でフットサルに出会い立ち直ったのは、なぜなんですか?

建築現場や工場で働いた日々

森岡:やっぱり「ワル」になりきれず、このままではダメだと常に焦りを感じていたんです。高校を中退してからは、建築現場や工場で仕事をしたりもしたのですが、どれもピンとこなくて。それで、ふと目に入ったのが、フットサルの広告で、フットサルのチームに参加するようになったんです。

西内:そうなんですね。やっぱりその時に「プロになってやろう」と決めたんですか?

森岡:いえ、その時ちょうど太っていたので、「体を動かして痩せたいな」というような軽いノリで、ダイエットのためにフットサルを始めただけなんです。

西内:ゆるっ!!

森岡:そうです。ゆる〜い感じで始めたんですよ(笑)。だから、当時はまさか自分がプロになるなんて思ってもみなかったです。ただ、そこで結果を出していくうちに、ある日、日本唯一のプロチームである「大洋薬品/BANFF(現・名古屋オーシャンズ)」からオファーを受けた時には驚きましたね。

西内:その時の心境は「プロになれる! やったー!」という感じですか?

ダイエット目的ではじめたフットサルで、プロに

森岡:いえ、当時は「良く分からない」というのが正直な感想でした(笑)。リーグもプロ化されていないし、プロチームはその一つだけだし、しかも名古屋という土地には馴染みもないし...。なので、一度断ったんです。でも、再度同じオファーが来て、「そこまで言ってくれるのなら、一度頑張ってみるか」という感じで、プロ入りを決めました。

西内:「小さい頃からプロになりたくてなりたくて練習しても、なれない」というのが普通だと思うのですが...凄すぎます。

森岡:いえいえ。とは言え、プロになってからは生き残ることに必死でしたよ。「1年で契約が切れたらどうしよう、格好悪い」とか、そういう不安な気持ちでいっぱいでした。あとは当時外国人枠は4人(現在は3人)だったのですが、そこに入るというのも狭き門なので、必死でしたね。

西内:やはり、そういう危機感があるからこそ、ご自身で会社「global9」も経営されているのでしょうか?

「global9」の経営者でもある

森岡:危機感というよりは、今は僕は選手としてフットサルをしていますが、まだまだリーグ自体の知名度は低いですし、フットサル選手を引退したあとでも業界を盛り上げていきたいという気持ちが強く、それを実現するために起業しました。子供向けのフットサルクラブなどを運営し、よりフットサルを身近に感じてもらえるような取り組みをしています。とはいえ、今は移籍したばかりなので選手としての活動に集中するようにしていますね。

西内:他媒体で「名古屋オーシャンズの森岡選手との契約非更新決定は、森岡選手が一番活躍できる良い時期にフリーにしてあげるためだったのではないか」という記事を読んだのですが、やはり契約非更新はそのような意味合いだったのでしょうか。

森岡:名古屋オーシャンズの意見としては、確かにそれもあったと思います。というのも、今僕は日本で一番の選手だと言っていただけていますし、海外からもオファーがきていて、どこにいっても通用する選手だろうと言われているので。ただ、僕自身はやはり、突然「戦力外通告」を受けたことは、本当にショック頭が真っ白になりました。

西内:そうだったんですね。突然言われたんですか?

壮絶な戦力外通告の秘話
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