グッチを変えたトム・フォードと アレッサンドロの師弟関係とは
クリエイティブ・ディレクター アレッサンドロ・ミケーレによって、生まれ変わった「新生グッチ」。今、最も勢いのあるブランドとして、再び世界中から注目を浴びています。その独特な世界観に一瞬で心を奪われたFORZA読者も多いのでははいでしょうか?
現グッチ・クリエイティブ・ディレクター
アレッサンドロ・ミケーレ
そんな華々しきグッチも、30年前ほど前に経営の危機にさらされていた時期があり、1人の男がその危機を脱却したのです。それが、若干33歳でグッチのクリエイティブ・ディレクターに就任したトム・フォードです。
干場編集長も彼のクリエイティビティを高く評価しており、当時のグッチのアイテムも数多く所有するほどファンのようです。
ミケーレ自身も、2002年トム・フォードに才能を見出されてグッチのロンドンオフィスに入社したという経緯があり、良き師であった彼への尊敬の念は消え去ることはないのです。
そんなトム・フォードの功績を称え、フィレンツェにあるグッチ ミュゼオに、彼のクリエイションに特化した新しい展示室が2つ開設されました。
新設されたトム・フォード ルームは、ひとつがウィメンズおよびメンズウェア、もうひとつはアクセサリーの展示室です。アレッサンドロはこの展示スペースを設けた理由として、「グッチにセンシュアルな美意識を与え、自己表現するようになったのはトム・フォードによるものだったことを見学者に思い出してもらいたい」と、述べています。
歴史的な芸術作品のようにガラスのショーケースに納められた展示品の中には、 当時話題となったGucci GG G-string(スイムウェア)や、手錠、犬の首輪といったアイテムなども展示されています。
世代を超えて愛され続ける、トム・フォード。彼の功績に触れて、改めてグッチの歴史の奥深さを知ってみるのも面白いです。
Text:Satoshi Nakamoto
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