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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
TRAVEL 干場の「エロサバ」

ほぼ週替わり! THE STYLE GUIDE 16th

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STYLE 16
「船旅で寄港地観光に行くときは、風景に溶け込む爽やかな白×紺の配色で」

2016.3.22 update

いつの時代も、女性たちが好む大人の男性のスタイルは、あんまり変わらないのです。基本的に、清潔感があって、シンプルなスタイル。流行の洋服を着ているより、普遍的で質の高いものをさり気なく着ている男性のほうが好感もてるんだそうです。そこで、小誌編集長でありファッションディレクターの干場義雅が、ほぼ週替わりでその着こなし方をご紹介。王道のコンサバをベースにしつつ、古く見えないように時代感を取り入れ、ちょっぴりセクシーに味付け。干場流“エロサバ”コーディネートをレクチャーしていきます。

前回は、船旅に行くときのドレスコード、“エレガントカジュアル”のスタイルをご紹介したのですが……。今回も同様に船旅のスタイルをご紹介します。今回は、寄港地観光の場合です。

船旅って、船での移動が基本なんですが、一日中船に乗っているわけではないんですね。だいたい、夜中に船は次の寄港地に向かって移動し、翌朝に到着するんです。ベッドから起き上がって、カーテンを開けると……、昨日とは違う景色が広がっているんですね。地中海なんかだったりすると、それはそれは美しい景色が毎日広がるわけです。

で、次の寄港地に到着したら、後は下船して観光したりするんですが。ということで、今日の格好は、下船をしたときに、ぼくがよくしているスタイルの紹介です。

タイトルにも書きましたが、寄港地観光のときは、たいがい風景に溶け込むような色彩の、白×紺のスタイルをします。地中海やアドリア海、エーゲ海なんかの場合は、だいたいそうですね。あんまり浮かないように、するのが干場流です。

必ずジャケットは着て行くなり、持って行きます。今回着ているのは、今、一番気に入っているエルメネジルド ゼニアのジャケットです。

生地、型紙、仕立て、デザイン。

ジャケットを構成する要素は、大きく4つに大別されますが、中でも生地の重要性は極めて高いものです。印象も着心地も、まずは生地次第。そんな生地メーカーとして興った歴史を背景に持つ、イタリア最高峰のラグジュアリーブランドがエルメネジルドゼニアなんです。その生地は、世界中のテーラーたちが垂涎の眼差しを向けることで知られています。

そんなエルメネジルド ゼニアの中でも僕が好きなのが「フィレンツェ」シリーズのジャケット。ナチュラルショルダーで3つボタンの段返りという普遍性を加味しつつも、細みのラペルで、着丈が短い現代的でコンパクトなシルエット。可動域が確保されたシャツ袖仕様だから着心地も抜群です。既に2着所有。まさに理想のジャケットと言えます。

ちなみにですが、エルメネジルド ゼニアには、一般的なイタリア人が一番好む「ミラノ」、肩パッドがソフトになった「ミラノイージー」、構築的な「トリノ」、一枚仕立ての「カプリ」など……。「フィレンツェ」以外にも、さまざまなカタチがありまして。読者の方も、その違いがよくわからないという方も多いはずです。ということで、先日、銀座にあるエルメネジルド ゼニア グローバルストアへ、助手のサトシーノとスーツを買いに行ってきました。

「干場の自腹買い!」というコーナーなので、良かったらコチラをご覧になってください! この動画を見て頂ければ、ゼニアのラインがいろいろとわかっていただけるはずです。

さて、そんなジャケットに合わせるのは白いパンツ。これは、お気に入りのインコテックスのものです。白いパンツって、白いだけにすぐに汚れたり、汚れが目立つのが欠点なんですが……。爽やかさでいったら、これ以上大人が爽やかに穿けるパンツはありません。汚れたら、すぐにシミ抜きし、洗濯すること。そして、出来れば、毎シーズン買い足すといいでしょう。僕は毎シーズン2~3本ぐらい購入しています。気に入ったブランドを見つけたら、まとめ買いがおすすめであります。

ちなみに裾幅は、17cmにお直ししています。

寄港地観光とはいっても、結構歩いたりするので、足下はスニーカーや歩きやすい靴をおすすめします。トッズのドライビングシューズなんかを合わせると、軽快に見えて格好良いはずですよ。

ということで、寄港地観光のスタイルをお届けしましたが、このスタイルは、何もヨーロッパリゾートに行った時だけでなく、休日、海が見えるレストランに行くときなんかのスタイルにも使えますので皆さん、ぜひトライしてみてくださいね。

白×紺でまとめるだけなので、比較的簡単にコーディネイトできるはずです。

ということで、今回も宣伝しちゃいます。前回も書きましたが、発売は2016年の4月15日。

何を買えばいいのか? どう装うべきなのか?
誰のために着るのか? これさえ読めば、もう服装で悩まない!
ファッション雑誌を見る前に読むべき本を出します。

世界のエリートなら誰でも知っている
「お洒落の本質」
~スーツの着こなし術から、世界の一流品選びまで~

ぜひ、読んでくださいね。
AMAZONでも予約できますので、よろしくお願い致します。

では、今日はこの辺で。

アイテム
ジャケット/エルメネジルド ゼニア
ポロシャツ/ザノーネ
パンツ/インコテックス
ベルト/ジャン・ルソー
ポケットチーフ/ムンガイ
シューズ/トッズ
バッグ/ペッレ モルビダ
サングラス/レイバン
腕時計/ティファニー
ウォレットチェーン/ミワ
(すべて干場私物)

Photo:Kazuya Furaku
Text&Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba

エロサバ-Hoshipedia
「エロサバ」とは、“エロいコンサバ”の略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのにも関わらず、着こなし方次第でSEXYにエロく見えるスタイルのこと。例えば、一番象徴的なのは喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着て、メイクも抑制しているのに、なぜか色っぽく見えるスタイル。例えば、上質な素材の普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンを2~3個開けてセクシーに着こなしたり、袖口を捲って腕元を見せてヌケ感を出すスタイル。単なる粗悪な、しかもデザインが変わっている白いシャツでは駄目。上質な素材のベーシックな白いシャツだからこそ、エロく着こなしても、上品さを保つことが出来るのです。男性で例えるなら、自分の体型に合って仕立てられたミディアムグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに無地のグレーのネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのにも関わらず、内側から大人の色気が香るようなスタイル。要するに、さり気なく上品に見えるコンサバなアイテムを着つつも、エロく見えるスタイル。これが「エロサバ」スタイルの根幹でありキモ。

『FORZA STYLE』編集長

干場義雅
尊敬する人は、ロロ・ピアーナの元会長セルジオ・ロロ・ピアーナさん、ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナさん、トッズの会長ディエゴ・デッラ・ヴァッレさん、格闘家のブルース・リーさん、初代タイガーマスクの佐山サトルさん。
スポーティでエレガントなイタリアンスタイルを愛し、趣味はクルーズ(船旅)と日焼けとカラオケ。お酒をある一定以上飲み過ぎると、なぜだか一人感無量状態になって男泣きする現在42歳の小誌編集長。東京生まれ。



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