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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エロサバ」

ほぼ週替わり! THE STYLE GUIDE 8th

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STYLE 08
「商談後、気になる女性と食事がある日の最強のネイビースーツに羽織るコートとは?」


 

いつの時代も、女性たちが好む大人の男性のスタイルは、あんまり変わらないのです。基本的に、清潔感があって、シンプルなスタイル。流行の洋服を着ているより、普遍的で質の高いものをさり気なく着ている男性のほうが好感もてるんだそうです。そこで、小誌編集長でありファッションディレクターの干場義雅が、ほぼ週替わりでその着こなし方をご紹介。王道のコンサバをベースにしつつ、古く見えないように時代感を取り入れ、ちょっぴりセクシーに味付け。干場流“エロサバ”コーディネートをレクチャーしていきます。

さて、お待たせしました。またまた、前回のお話の続きです。商談後に、気になる女性との会食がある場合は、最強10段のカシミアスーツを着て行くなんていう話を3回に分けてご紹介したんですが……。

でも、今の時期、もちろんスーツだけでは過ごせないわけで……。そんな時に、最強10段スーツの上に羽織るコートのお話をしたいと思います。それが、このコート!

実は、このコート。最強10段のスーツを上回るぐらい、上質なカシミア素材のコートなんです。

え〜っ!!! 

最強10段のスーツですら、触れると気絶するぐらいフワフワ&トロトロ素材なのに……。

このコートはさらに上質な素材なの? 

そうなんです。フワフワ&トロトロ、しかもネットリ。だぶん、触れると5回ぐらい気絶すると思います。もちろん妄想ですけど(笑)。

まぁ、言ってみれば最強15段コートなわけです。やはり、最強10段スーツの上には、さらに上を行く最強15段ぐらいのコートを着てないと、格好がつかないのであります。で、さらにもうひとつ言うなら、このコートのところから垂らしているストールも、上質なカシミア素材なんです。

え〜っ!!!!!

触れると気絶するぐらいフワフワ&トロトロ、しかもネットリ、トロトロリン。だぶん、触れると7回ぐらい気絶すると思います。言ってみれば最強5段ストールなわけです。←言いたいだけ(笑)。

だから……。

最強10段スーツ、最強15段コート、最強5段ストール、すべてを足すと、最強30段スタイルになるわけです。←なんのこっちゃ(笑)。

まぁ、とにもかくにも、洋服は見た目もさることながら、素材が大事ってことなんですね。素材が大事であるかは料理に置き換えてみるとわかりやすいはず。

本当に美味しいピッツァ・マルゲリータは、トマト自体、とても美味しいものを使っているんです。もちろんピッツァの生地やルッコラも。新鮮でその季節に採れた、とても元気な食材を使用しているんです。良い食材を使い、職人が丹精込めて料理をしているから、はじめて美味しい料理になるんです。太陽をいっぱい浴びた元気で色鮮やかなトマトを使用しているから、見た目も美味しく見えるのです。

洋服も、料理と考え方は同じ!
素材が大事なんです!

上質な素材を使い、良い仕立てや縫製で、丁寧に作った洋服は、着心地も違うし見た目も美しく見えます。例えば、今、着ているネイビーのスーツにしても、コートにしても、ストールにしてもそう!

パッと見同じように見えるものでも、粗悪な素材と、上質なカシミア素材のものでは、その風合いや発色がまったく異なります。良い素材で、丁寧に作った洋服を着ていれば、着心地がいいので表情も優雅になり、美しく見えるんですね。

素敵な大人のスタイルを作るためには、知性を利用し、上質な素材や仕立てを知ることが大切なのです。

そうそう、自分が寒いときは、会食をしたお相手の女性も寒いはず。また会いたいな〜!なんて思ったら、何も言わず首元にサッと巻いてバイバイしましょう。そうすると、次に会う機会もあるかも……。あくまで妄想ですが……(笑)。

そうそう、最後にもうひとつテクニックを。そのストールには、必ず、良い香りのフレグランスを香らせておくこと。やり方は、フレグランスを1プッシュして、その下にストールをくぐらせるといいでしょう。くれぐれも、オッサンの加齢臭じゃ駄目ですからね。

そんなストールに忍ばせたいエロサバな香りについては、また今度レクチャーします。

あ〜ぁ僕も、天地 茂さん主演の江戸川乱歩の美女シリーズに出てきそうな昭和な美女と会食とかしたいな〜。←なんで急に(笑)。

ということで、今日はこの辺で。

アイテム
コート/ブルネロ クチネリ
ストール/ブルネロ クチネリ
スーツ/ブリッラ ペル イル グスト
白シャツ/カミチャニスタ
ネクタイ/ブルネロ クチネリ
ソックス/カルツェドニア
ベルト/ジョン ロブ
腕時計/セイコー アストロン
ポケットチーフ/ムンガイ
靴/ジョン ロブ
(すべて干場私物)

Photo:Kazuya Furaku
Text&Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba


エロサバ-Hoshipedia
「エロサバ」とは、“エロいコンサバ”の略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのにも関わらず、着 こなし方次第でSEXYにエロく見えるスタイルのこと。例えば、一番象徴的なのは喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着て、メイクも抑制しているの に、なぜか色っぽく見えるスタイル。例えば、上質な素材の普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンを2~3個開けてセクシーに着こなした り、袖口を捲って腕元を見せてヌケ感を出すスタイル。単なる粗悪な、しかもデザインが変わっている白いシャツでは駄目。上質な素材のベーシックな白いシャ ツだからこそ、エロく着こなしても、上品さを保つことが出来るのです。男性で例えるなら、自分の体型に合って仕立てられたミディアムグレーの無地のスーツ を着て、上質な白シャツに無地のグレーのネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのにも関わらず、内側から大人の色気が香るようなスタ イル。要するに、さり気なく上品に見えるコンサバなアイテムを着つつも、エロく見えるスタイル。これが「エロサバ」スタイルの根幹でありキモ。


『FORZA STYLE』編集長

干場義雅
尊敬する人は、ロロ・ピアーナの元会長セルジオ・ロロ・ピアーナさん、ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナさん、トッズの会長ディエゴ・デッラ・ヴァッレさ ん、格闘家のブルース・リーさん、初代タイガーマスクの佐山サトルさん。
スポーティでエレガントなイタリアンスタイルを愛し、趣味はクルーズ(船旅)と 日焼けとカラオケ。お酒をある一定以上飲み過ぎると、なぜだか一人感無量状態になって男泣きする現在42歳の小誌編集長。東京生まれ。



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