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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エロサバ」

ほぼ週替わり! THE STYLE GUIDE 7th

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STYLE 07
「商談後、気になる女性と食事がある日は最強のネイビースーツで」


いつの時代も、女性たちが好む大人の男性のスタイルは、あんまり変わらないのです。基本的に、清潔感があって、シンプルなスタイル。流行の洋服を着ているより、普遍的で質の高いものをさり気なく着ている男性のほうが好感もてるんだそうです。そこで、小誌編集長でありファッションディレクターの干場義雅が、ほぼ週替わりでその着こなし方をご紹介。王道のコンサバをベースにしつつ、古く見えないように時代感を取り入れ、ちょっぴりセクシーに味付け。干場流“エロサバ”コーディネートをレクチャーしていきます。6回目はこちら

さて、前回は「寒さが厳しいときは、ダブルのコートを襟立てて」なんていう話をご紹介したのですが……。今回は、商談がありつつも、仕事の後に、素敵な女性と会食が待っているときに着て行くスーツのお話をしたいと思います。

昼間に商談があるってことは、当然、スーツで臨むわけですが……。仕事の後に、気になる女性と食事があるとなると、これまた何を着て行くか悩みどころなんですが。そんな場合、僕は必ず最強のスーツで行くようにしています。17年前から変わらないですね(笑)。一度、帰宅して着替えるなんて、イタリア人みたいなことはしません。当然、朝から晩まで普通に働いていますし、商談もありますからね。じゃあ、そういうときはどうするかというと、僕の理論から行くと、最強5段、いや最強10段ぐらいのスーツを着て行くんです。

その最強10段スーツはどういうスーツかと言うと……。まず、ストライプのスーツを選ぶんです。ストライプって、いかにも仕事がバリバリデキる君というイメージがあるでしょ。やっぱり、仕事がデキる=社会的にちゃんとした大人の男=狩に出ても牛ぐらい仕留めてくる=稼ぎが多い=安心感&安定感。という風に女性たちは感じるものなのです。あくまで僕の妄想ですが……(笑)。

で、そんなストライプスーツの中でも、ネイビーに白の太い線みたいな派手なストライプはもちろん選びません。なるべく控え目な色調で、コントラストが弱いストライプを選ぶようにしています。なぜかというと、さり気なくシックに見えるからです。前にも書きましたが、派手な洋服を着ていると、どうしても洋服が先に立ってしまい、中身が際立たないからなんですね。ということで、ネイビー地に淡いグレーの線のコントラストが弱いものを選んでいます。

ストライプのピッチ(幅)は、ごく一般的な太さが僕は好きなんです。僕のストライプの幅は1.8cm。ストライプの幅が太いと、僕の身長では目立ってしまうんです。ちなみに身長は、177.7cm。幅や柄の大きさって、身長と比例すると覚えておくとよろしいかと。何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし。バランスが肝心なのであります。

さてさて、Vゾーンの着こなしは、いつもと基本同じですね。白のカミチャニスタのシャツに、ネイビータイ、そして白のチーフ。シャツは6000円ぐらいの手頃なものです。でもね、超良く出来ているんです。このブランドはイタリア人が監修して中国で作らせているから。ほら、白シャツって、白いまんま着たいじゃないですか! だから、とっても良いものだと言われても、値段が高い3万円以上のものとかほとんど買わないんです。なるべくコスパ重視。こういう考え方を、僕はエコラグと呼んでます。エコラグの詳細を知りたい方はコチラに書いていますのでご覧になってくださいませ。

タイは、ココ数年、もっぱら7cmぐらいの幅なものが多いですね。いろいろとしてみたんですが……。僕の顔の大きさには、このぐらいがベストかと。ノット(結び目)がデカイと、ちょっと野暮ったく見えるので、なるべく、こうキュッと結んで、コンパクトに見えるようにしています。映画『007』シリーズのジェームズ・ボンドのようにね。

さてさて、すっかり真面目なお仕事モードなスーツ話しになってしまいましたので……。ここいらで、このスーツが、なぜ、気になる女性との食事の時にめちゃくちゃ使える最強10段なのかということを、とある気になる女性との食事が先日ありましたので、その時のお話をしていきたいと思います。

……が、今日は長くなってしまったので、この辺で←え〜マジ? なんだよ、読む気満々だったのに……。ホント、スイマセン。今から、テレビの収録に行かなくちゃ行けないので、ごめんなさい。では、次回、お楽しみに〜!!!

アイテム
スーツ/ブリッラ ペル イル グスト
白シャツ/カミチャニスタ
ネクタイ/ブルネロ クチネリ
ソックス/カルツェドニア
ベルト/ジョン ロブ
腕時計/セイコー アストロン
ポケットチーフ/ムンガイ
靴/ジョン ロブ
(すべて干場私物)

Photo:Kazuya Furaku
Text&Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba


エロサバ-Hoshipedia
「エロサバ」とは、“エロいコンサバ”の略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのにも関わらず、着こなし方次第でSEXYにエロく見えるスタイルのこと。例えば、一番象徴的なのは喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着て、メイクも抑制しているのに、なぜか色っぽく見えるスタイル。例えば、上質な素材の普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンを2~3個開けてセクシーに着こなしたり、袖口を捲って腕元を見せてヌケ感を出すスタイル。単なる粗悪な、しかもデザインが変わっている白いシャツでは駄目。上質な素材のベーシックな白いシャツだからこそ、エロく着こなしても、上品さを保つことが出来るのです。男性で例えるなら、自分の体型に合って仕立てられたミディアムグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに無地のグレーのネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのにも関わらず、内側から大人の色気が香るようなスタイル。要するに、さり気なく上品に見えるコンサバなアイテムを着つつも、エロく見えるスタイル。これが「エロサバ」スタイルの根幹でありキモ。


『FORZA STYLE』編集長

干場義雅
尊敬する人は、ロロ・ピアーナの元会長セルジオ・ロロ・ピアーナさん、ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナさん、トッズの会長ディエゴ・デッラ・ヴァッレさん、格闘家のブルース・リーさん、初代タイガーマスクの佐山サトルさん。
スポーティでエレガントなイタリアンスタイルを愛し、趣味はクルーズ(船旅)と日焼けとカラオケ。お酒をある一定以上飲み過ぎると、なぜだか一人感無量状態になって男泣きする現在42歳の小誌編集長。東京生まれ。



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