WOMAN ― special talk

みうらじゅん×干場対談
「酒とオンナと仕事の話」

2016.1.25 2016.1.25
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2016.1.25

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みうら:当時は怪獣もすごい好きだったんです。世の中的にブームだったし。それで仏像を見た時に、「怪獣と同じだ!」って事に気がついたというか。

干場:仏像と怪獣に共通項を発見したんですね。

みうら:お釈迦さんは、たぶん人類の歴史上、初めて作られたヒーロー像だと思うんです。釈迦には水掻きが付いてたり長指相とか特徴があるんですけど、実はあの人、設定では3mくらいの背の高さなんですよ。それに、肉髻(にくけい)といって、悟りを開いた時に頭の上が盛り上がるという、要するに変身ブームとかのルーツであるから。

ウルトラマンが光の国からくる設定って弥勒菩薩の56億7000万年後に来る弥勒信仰と同じ設定なんですよ。それに気がついたんですよ当時の俺は。それを熱く友達に語ってたんだけど、当然友達いなくなるんですよ。「ごめん、もうその話いいわ」って言われて。

さらに中学くらいになった時に「エマニュエル夫人」を観に行った時に、完璧に弥勒菩薩だって事がわかったんですよ。弥勒とエマニュエル夫人は、正対象で同じポーズをとってるんですよ。だから、そういう事を熱く語って当然モテなくなって。仏教の中学、高校に通って住職になろうと思い立ちました。東山っていう浄土宗の京都の中学高校だったんですけど。やっぱり仏像が欲しいもんね。だけど俺の場合、ブツヨクって物の方じゃなくて、仏欲の方だったんですけど。住職になって地方の住職がいないお寺に入り込めば、仏像ごとゲット出来ると思って。

でもそれをあまりにも熱く語りすぎて、人が離れていくのが疑問だったけど、そこでやっぱり自分はマニアックではいけないなと思ったんですよね。自分がやってる事って結局コレクターだったとか言われるけど、別にそうじゃなくて、無理に起爆剤を作ろうと思って集めてるだけだから。こんな虎のもの(棚に置かれていた虎の頭部)も本当はいらないんだけど。

干場:これは何なんですか?

みうら:何なんですかね。これリュックサックになってて、こんなの誰買うんだろなって当然思うけど、誰買うんだろなって思うって事は気になっていくに違いないから。

干場:逆転の発想なんですね。

みうら:「誰買うんだろう」まで思っちゃうと、当然まともな人間は「いやこれいらないな」って事に気がつくから、「誰買うん…」くらいですぐにレジに持っていく癖をつけたんですよ。 自分を騙すためにはすぐにレジに持っていくということをやって。全国のいらないものを集めた「いやげ物」というのを一時集めてたんですけど、俺の倉庫にはもっと一杯入って何万点とかなってて。木彫りのヴィーナスとかいらないんですよ。本当にいらないんだけど、とりあえずレジに運んだら4万5000円とか言われて、「4万5000円はないだろう」と思うんだけど、だからおかしいんですよね。それたぶん5000円だったらそんなにおかしくなかったんだけど、モノの価値判断ってやっぱり「それに見合わない」となると途端におかしくなるんですよね。

だから今後は「こんなモノにこんな値段が!」という事が出来ないかなと思って。それこそ雑誌って...

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