川崎:根本的に、まずあなたはターゲットを間違えているの。結婚しないでいいなら、好みのタイプの女性を追いかけてもいいと思いますよ? でも、あなたは結婚したくて相談にきてるんでしょう? 「結婚したくてもできない人」によくあるパターンなんだけど、「結婚したい」のに「自分との結婚には向かない女性」ばかりをターゲットにしてしまうのね。まずは、結婚しても自分も相手も無理なく過ごせるような人目を向けて、そういう女性と関係を築かないと、いつまでたってもお遊びの恋愛しかできないわよ。
ブランディングを間違えるべからず
重松:でも、そうは言われてもなかなか変えられないんですよ。っていうのは、僕それなりにモテてはきたんですよね。正直20代、30代とかなりチャラかったですし、遊んできたので、いまさら女子のハードルを下げられないというか。
川崎:たしかに、すごくモテそうよね。具体的にどのようにモテてきたの?
重松:遊ぶ機会にはすごく恵まれてたんですよ。合コンとかも散々してきたし、毎日が「今日は女の子を持ち帰れるかどうか」っていうゲーム感覚でした。
川崎:女の子を持ち帰るということは、きっとその場で口説くんでしょうけど、どんな風に口説いていたの?
重松:もう、直球ですね。余計な駆け引きとかしないで、「気に入ったから今日一緒に帰るぞ?」的な感じで...。でも、38歳を過ぎたあたりから、その直球勝負がいまいち通用しなくなってきたんです。そのときに、自分なりに分析してキャラを変えていかなければならないと思いまして。
川崎:どんなキャラに変えたのかしら?
重松:40を前に、これまでのような直球勝負は通用しないと思って、「兄貴キャラ」を目指したんですよ。意図的に、友達や女の子に「重兄(シゲにぃ)」と呼ばせて、その呼び方を浸透させました。そのかいあって、「兄貴キャラ」として慕われるようになったんですけど、一方で「兄貴キャラ」が足かせになって、女子を口説きにくくなってしまったというか...。これは誤算でした。
川崎:まずね...ブランディングの方向性が間違っている上に、呼び方を強要するところが何だか小さいわねぇ。兄貴キャラになりたいからって、「俺の事をこう呼べ」と強要するのは、女性からすれば「余裕がないな」と感じてしまうもの。自然体でいて、「お好きにどうぞ」という男性の態度に女性は「男としての余裕」とか「器の大きさ」を感じるもの。特に40代は、キャラを自己演出しなくても頼られたり、兄貴として扱われる年齢ですよね。 だから、あなたがやったような「呼び方を強要する」ことは女性には「自信のなさ」と映り、結婚相手の候補から除外されてしまうのよ。
重松:なるほど.、そういうものですか…。あと僕、昔から第一印象がチャラく見られるから、内面は硬派な俺をわかってほしい気持ちも強いんですよね。
川崎:確かに、重松さんのfacebookはプロレスとかラーメンっていう男っぽい発信が多いわよね。あれは狙って発信しているの?
重松:さっき言ったような理由で、狙ってやってる部分もあります。
川崎:見たわよ。猫の画像の時は、文章含めて確かに好感度が高かったけど、狙っているんだろうなというのを感じたわ(笑)
重松:あれも狙ってやってますね。僕の猫じゃなくて、実家の猫なんですよ。正直、そこまで猫好きじゃないし。
川崎:......。あのね、まずあなたは全てにおいて間違っているわ。まず、facebookでのあなたの「強い男ブランディング」これは女の子を完全に遠ざけてる。日常とは懸け離れた話題ばかりで「俺はロックが好きだ」「ラーメンが好きだ」と主張されたところで、女の子からすれば共通の話題が見つけられないでしょう。
重松:じゃあ、どういう発信が共通の話題になるんですか?