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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine

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上がりの一本にふさわしい
角形時計の最高峰!

そろそろ自分らしい腕時計との出会いを真剣に考えている40男の皆様に、『FORZA STYLE(フォルツァスタイル)』がオススメしたい選択肢のひとつが“ヴィンテージウォッチ”です。

その世界は奥深く、手頃な価格で買えるコスパ重視の時計もあれば、果てはオークションで競り落とされる数千万円台の投機の対象となるプレミアムな個体が数多く存在します。実際問題、ヴィンテージって聞くと妙に敷居が高く感じられたり、あまりの人気から偽物が出まわっているグレーな世界であることは否めません。それもあって、どうも二の足を踏んでしまっている方が大勢いるかと思います。

そこでこの連載では、ウンチクに寄り過ぎず、今どきのファッションにもしっかりとハマる腕時計であることを前提にしながら、絶対にはずさない名機の購入ガイダンスを中心に、さまざまな角度からヴィンテージウォッチの魅力を紹介していきます。

昨今、機械式時計がもてはやされている理由のひとつにリセールバリューが高いことが挙げられます。これはヴィンテージウォッチでも大いに当てはまることです。知らぬ間に相場が変動していて、手持ちのコレクションが大化けするなんてことも大いにあります。そうはいったところで、何でもかんでも高く売れると思ったら大間違い。さらにはオリジナリティやコンディションが必ず問われるので、該当する個体はかなり絞られてきます。

この点に関しては、ロレックスが世界最強だと思いますが、ヴィンテージのパテック フィリップにも素晴らしい資産的な価値を持つ腕時計が数多く存在します。今回ご紹介する、角形時計の最高傑作「アワーグラス」もそのひとつです。

Patek Philippe HOUR GLASS
Ref.1593、1951年製、手巻き(Cal.9-90)、18KYGケース、ケース22×44
㎜/250万円(税抜)
【問い合わせ】 プライベートアイズ 03-3940-0707 http://www.watchnet.co.jp/private-eyes/

この腕時計をはじめて見たとき、誰もが同じ感想を持つと思うんですが、ケースのシェイプがものすごいことになっていますよね? 

“砂時計”を彷彿させる、このケースデザイン。造形美が素晴らしいことはもちろんですが、これを実際に作り上げてしまう技術にこそ、雲上ブランドの頂点に立つパティク フィリップにしかできない手仕事があるのだと言えます。このデザインに心酔するコレクターも多いそうで、同社のヴィンテージの角形時計でも1,2を争う人気なんだとか。

大量生産のブランドでは決して作れない独特のケースのシェイプ。アールデコの時代のデザインが相まって、他社のレクタンギュラーとはかなり異なった趣に仕上がっています。

外装も半端じゃありませんが、同じくムーブメントも素晴らしい出来栄えです。搭載されるのは、ヴィンテージウォッチにおける角形時計専用の最高傑作のひとつCal.9-90です。30年以上もの間生産されたロングセラーであることでも知られ、精度の面でも他社製品を購入を大きく上回ります。

構造上の問題から精度を出すことが難しい角形ムーブメントの中でも最高傑作と誉れ高いCal.9-90。機能性もさることながら美しい地盤の仕上げもパテック フィリップらしいムーブメントの特徴です。

そもそも角形の時計を選ぶことはそれなりの覚悟が必要かと思います。だからこそ手堅いモデルに人気が集中します。カルティエの「タンク」、タグ・ホイヤーの「モナコ」、ジャガー・ルクルトの「レベルソ」などがまさにそうです。

ヴィンテージウォッチでこの分野の頂点に立つのは、ロレックスのドクターウォッチ「プリンス」と、こちらの「アワーグラス」にほかなりません。ちなみに総合的なクオリティと言う意味でなら、おそらく後者が上回ります。

どうせ買うなら先々を見据えた先行投資と言うことで、その時に買える最高の一本を攻めてみる。こうした姿勢が運を引き寄せて、本当に価値ある腕時計との出会いを作ります。特に入手が困難なヴィンテージウォッチであればなおさらです。何事も経験ありきというのことで、憧れのパテック フィリップを手にしてみることで、新しい世界の扉が開くかもしれませんよ(笑)。
 

Photo:Yasuhisa Takenouchi
Text:FORZA STYLE



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