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10代〜20代の女性やモデルに圧倒的人気を誇る
22歳の写真家、柳内良仁氏の時代を読む力

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驚愕!写真歴たった1年3カ月
価値観を覆した“柳内良仁”というブランディング

写真歴1年3カ月という浅い経験値にも関わらず、10代〜20代の女性やモデルに圧倒的人気を誇るフォトグラファー柳内良仁氏。若干22歳の彼が撮る写真は、枠にとらわれない透明感のある絵画のような作品と評価され、自分も撮られたいという女性ファンが後を絶たない。作品づくりに対するこだわりと、22歳が描く40代の夢を編集部サトシーノが聞いてみました。

サトシーノ:今日は、お忙しいのに取材を受けて下さり、ありがとうございます!今、寝てる暇とかありますか?

柳内氏:大丈夫ですよ。最近は忙しくて、朝5時に寝て、朝8時に起きる生活が続いてますけど……。

サトシーノ:やはり、思っていた以上にご多忙なんですね……。早速ですが、まず柳内さんがフォトグラファーになったきっかけを教えて頂けますか?

柳内氏:父親が写真をやってたっていた影響もあって、物心つく頃から自分も興味があったんです。芸術にも興味があったので、写真もですが、その延長上に映画を撮りたいという夢があったんです。

サトシーノ:なるほど、興味深いですね。何か影響を受けた映画があったんですか?

内氏:海外の作品をよく見てまして、中でもスティーブン・キング原作の映画が好きなんです。小学校6年の時には自分もあんな映画を撮りたいなと思うようになりました。

サトシーノ:カメラマンから映画監督へ……。大きな夢を持たれているんですね。

柳内氏:映画を撮るという夢は人生プランにしっかりあるんです。6〜7年後には、叶えたいと思ってるんですよ。

トシーノ:映画監督も今の勢いなら、夢ではないですよね。カメラを初めて使ったのはいつごろですか?

柳内氏:撮り始めたのは高校生のころです。本格的にフォトグラファーとして始めてからは、まだ1年3カ月なんです。

サトシーノ:え! そんなに短いのですか? ビックリしました。なぜ、たったその期間でここまでの人気になってんでしょうか?

柳内氏:ひとつは今の時代のニーズにあった写真を撮っていて、自分の作品がひと目でわかるような“ブランディング”ができてるんだと思います。あとは、ちぃぽぽちゃんとか、前田希美ちゃんなど影響力のある方をモデルに起用して、気に入ってもらえたのが大きいですね。彼女たち自身で、ツイッターやブログなどで発信してもらえることで、私の知名度もかなり上がりました。

サトシーノ:なるほど。人気モデルに着させたファッションが世に広まり、流行を生むような、カリスマスタイリストさんの感覚に近いですよね。そうした柳内さんの作品と考え方が評価されて、ツイッターで44万フォロワーがついたのですね!

柳内氏:そうかも知れないですね。正直そんなに反響があるとは思ってはいなかったですが、これも時代の流れだと思います。若いユーザーに自分の作品を手軽に見てもらえるということは、非常に嬉しいです。SNSの世界も目まぐるしく変化をしていっているので、次は何が流行るのかをしっかりと見定めなければいけないと思います。それに対応した作品づくりをしなければいけないと思ってます。

サトシーノ:沢山の依頼が殺到してると思いますが、撮りたいと思うモデルさんの基準はありますか?

柳内氏:基準っていうのはないですね。依頼は沢山ありますけど……、実は、ほぼ断ってます。自分の感性を大切にして、“雰囲気がある子”を街でスカウトして撮っています。自分自信が撮りたいと思う人やモノを常に探し続けてます。

サトシーノ:依頼は断ってるんですか! 並々ならぬこだわりを感じます。写真は、どんな場所に撮りに行くんですか?

柳内氏:最近は、田園調布に良くロケに行ってます。街の雰囲気が好きなんですよね。

サトシーノ:作風はどんなことをこだわって撮っていますか?

柳内氏:写真そのものよりも、一枚の「絵」になるようなストーリー性を感じられる構図や光、透明感にこだわってます。特に、「柳内良仁の写真」っていうのがひと目でわかる一貫性のある作品を撮るようにしています。

サトシーノ:確かに、柳内さんの作品は、まるで絵画のような優しい色彩が目を引きますよね。どのような技を使っているのですか?

柳内氏:カメラマンの常識ではあまり使わない技法ですが、露出をわざと高くして光を強めに飛ばしたりしてます。そうすることで、作品に透明感が生まれて、自分独自のアート性の高い写真が生まれるのです。

サトシーノ:柳内さんの作品には、女性をドラマティックにレタッチされた写真が多いのは、それだったんですね。

柳内さん:写真の価値観を根底から変えていきたいと思ってるんです。私は、プロカメラマンとして綺麗な写真を撮るというよりも、絵画のような作品を撮りたいのです。それが、新たな写真の評価として世の中に認められるようになりたいです。

サトシーノ:風景ひとつとっても、柳内さんの作品を見れば、ストーリー性を感じられて、その思いはストレートに伝わってきます。その作品を撮る「カメラ」に対するこだわりはありますか?

柳内氏:僕の愛機は、このペンタックスの645Zモデルです。尊敬するフォトグラファー方がペンタックスを使っているのを知って影響を受けました。

サトシーノ:「ウェブ」で見せる写真と「紙」で見せる写真の違いとは?

柳内氏:質は変わらないと思いますけど、ウェブだと見られる量が圧倒的に違いますよね。それから、今だと、インスタグラムやツイッターなど手軽に大勢に見てもらえるツールがあるので、どんどん載せて知ってもらうことが大事だと思います。

サトシーノ:今後、撮ってみたい人っていますか?

柳内氏:いつか撮りたいなと思うアーティストは、セカオワ(SEKAI NO OWARI)です。僕の作品に絶対世界観が合うと思うんですよね。写真もですけど、PVも撮ってみたいです。

サトシーノ:確かに!間違いなくセカオワのファンの人たちは、柳内さんの世界観も好きなはずですよ。

柳内氏:ツイッターでもたまにコメントありますよ。「セカオワ撮らないんですか?」って。僕は、カメラの腕前とかではなくて、芸術的評価を得たいと考えているので、ファンタジックな世界観を持つセカオワを撮りたいんですよね。

サトシーノ:40代に叶えたい夢は?

柳内氏:僕はまだ22歳なので、まだ先の話ですが……。人生プランとしては、25歳までに写真家としてもっと知名度をあげていきたいと思ってます。会社も上場させて、28歳には映画制作に、時間やお金をつぎ込みたいと思ってます。

サトシーノ:すごく具体的ですね。

柳内氏:30代では、今やっているITの会社を、芸能界(TV)とつなげる架け橋になりたいと思っているんですよ。ITと芸能界って結びつきが意外に遠いんですよね。芸能界とITが互いに力を出し合って、大きく成長できる世の中を作りたいと思ってます。

サトシーノ:芸能界とITの架け橋……。それは興味深いですね。

柳内氏:40代には、30代までの夢を全て叶えて、自己幸福がなり得てた上で、20代のベンチャー起業をサポートしたいと思ってます。それは、会社としての夢でもあります。優秀な人材が、もっと成長できる環境を作りたいです。

サトシーノ:早く40歳になった時の柳内さんに早くお会いしたいです! そのころでも、フォトグラファーとして活躍していたいですか?

柳内氏:そうですね、もちろん唯一無二の作風を撮れるフォトグラファーとして腕を磨き続けていきたいです。

サトシーノ:FORZA世代に勇気が湧く夢のあるお話、本当にありがとうございました!

Photo:Tatsuya Hamamura
Text:Satoshi Nakamoto


 



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