過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉があるように、なんでもやり過ぎというのはトゥーマッチなものです。ファッションとてそれは同じこと。トレンド過ぎ、イタリア過ぎ、カジュアル過ぎ、全身黒過ぎ、柄過ぎ、色使い過ぎというのは、イイ歳して痛いものです。そこで、女性の本音を大切に考える『FORZA STYLE』では、シンプル&ベーシックな装い方をしている大人のセレブたちをピックアップし、その中からイマドキの着こなしやアイテムをご紹介します。
Lesson.47 ヨハネス・ヒューブルに習うダブルジャケットの選び方
バブルの時期に流行ったダブルのジャケットは、古くさいオヤジファッションとして避けている方も多い……。しかし、近年クラシックアイテム流行の後押しで、ダブルのジャケットは復活し、『FORZA』世代にも浸透しつつあります。堅実で大人の印象があるモダンなダブルジャケットを今年の秋冬こそ着こなしたい!と思っているイケフォーのみなさんに、購入ポイントをジャケットの着こなしの名手、モデルのヨハネス・ヒューブルから学びたいと思います。

注目すべきポイントは3つあります。まずは、シングルのジャケットと変わらないほどタイトフィットされたウエストライン。ダボダボに余る身幅は、貧相な印象になりスタイルもよく見えません。ヨハネスフューブルのように、ボタン間隔を狭くした作りのものを選べばウエストラインが美しく見えます。次は、Vゾーンの開きに注目。この間隔が狭い方が、シャープかつモダンに見え、昔のバブルっぽさを感じさせません。最後は、ベーシックな色選び。ネイビーの無地を選べば、着回しの幅は倍増! ビジネスシーンはもちろん、プライベートでもデニムで着崩して着こなすことも可能です。(普通でいいんです、普通で!)
ノータイで引き算し、チーフで足し算するのテクニックも即実践できるポイントです。 このポイントをおさえれば、ヨハネス・ヒューブルのようにモダンで貫禄あるダブルジャケットの着こなしができますよ!

上質な仕立ての良さとトレンドを意識したディテールや素材のチョイスで定評ある人気ジャケットブランド、タリアトーレ。今季、“ダブルデビュー”したいイケフォーにぜひオススメのベーシックな一着です。
Photo(Item):Yasuhiro Ito
Styling:Masaki Saruwatari
Text:Satoshi Nakamoto