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LIFESTYLE Special Talk

ラグビーの偉人
大野均と五郎丸歩
「戦士たちのスーツ」

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布をまとった
最強のフォルム

 

ラグビー日本代表でヤマハ発動機ジュビロ所属のFB(フルバック)、五郎丸歩氏(29)。ラグビー好きの両親の影響で、3歳から楕円のボールを追い かけ続けてきた男は、185㎝、100㎞という巨軀と、不屈の精神を得た。座右の銘は「日々の努力、夢への近道」で、好きなものは勝利。嫌いなものは敗 戦。

大野氏にも通ずる無骨なフィロソフィーが、雌伏の時に磨かれて強豪撃破へ繋がった。夢のような南アフリカ撃破の翌日、ホテルで目を覚ますと、興奮と安堵がこみ上げてきて、前夜以上の号泣に暮れたという。一生のうち、そんな幸せな涙を流す男は、一体何人いるだろう。
公の場では日本代表のスーツに身を包んでいることが多い五郎丸氏だが、ラグビーカメラマンは五郎丸氏の貴重な私服のスーツ姿を捉えていた。

今年の「顔」はこの男でほぼ決まりだろう。過去のインタビューでは「ラグビープレーヤーとしてハードでありたい」と語っていた通り、猛練習が日常だ。手首のボタンは明るめのブラウンで、オーディナリーなスーツの中でアイキャッチとなっている。


フォルム自体は至って普通だが、鍛え上げられた筋肉にピタリと吸い付くように見えるのは、丁寧なフィッテイングと、日々の鍛錬が美として結晶した賜物である。干場義雅編集長も、「恵まれた骨格と、鍛え抜かれた筋肉の上に、丁寧にサイジングした布をまとわせているだけ。しかし、それだけで最高にカッコいい。007のダニエル・クレイグはスーツの着こなしの鏡ですが、五郎丸氏もスーツの着こなしとう意味では、日本屈指のレベルに到達しています」と讃辞を惜しまない。
スーツとは、社会的な服装だ。着る者を没個性化する一方で、同時に個性を浮かび上がらせる矛盾にこそ、その魅力がある。五郎丸氏の並外れた肉体と精神を引き立てるため、この一種平凡なスーツは、非凡な役割を演じているのだ。

Text:Yoshihide Kurihara

 

 

五郎丸・歩(ごろうまる・あゆむ)
1986年3月1日生まれ。佐賀工業→早稲田大→ヤマハ発動機ジュビロ。ニックネームはGoro。福岡県福岡市生まれ。プレー歴は25年。好きな食べ物はトンカツ。マリンフィッシングが趣味という意外な一面も。

 

 

 



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