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FASHION 干場の「エコラグ」

第32回 エルメスのポケットチーフ

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

荷物制限がある旅のときに、2〜3枚ぐらい
持って行くと簡単にお洒落が楽しめます!

前回、初めてのクルーズ(船旅)の体験がとても素晴らしかったことをお伝えしましたが、このときの旅でひとつ学んだことがありました。それは、船旅を楽しんでいる海外の成熟した男性たちは、“トレンド(流行)ものを着ていない”ということでした。

もちろん、クルーズに参加するような人たちですから、彼らがお金に不自由しているとは思えませんし、むしろ富裕層の方も多いでしょう。でも、ネイビーブレザーにグレーパンツ、白のリネンシャツにネイビーのコットンパンツ……といったベーシックなものを好んで着ていることに気が付いたんです。「Not Fastion But style」。流行よりも、スタイルを大事にしているんですね。こういうところでトレンド(流行)ものが目立つような格好だと、かえって場違いで、軽薄な印象を与えてしまう、ということを痛感しました。

じゃあ、彼らがどんなところに気を遣っているかというと……小物で上手にお洒落を楽しむ、すごくバランスのいい、抑制の効いたスタイルだったんです。その代表的存在がポケットチーフでした。

以前からポケットチーフ好きではありましたが、この出来事がきっかけになってクルーズのときには、どんなポケットチーフをもっていこうか、と考えるようになりました。船に乗っていると、船上パーティがあったり、さまざまなレセプションがあったりと、1日のうちにさまざまなシチュエーションがあるんです。そんなとき、1枚でパッと華やかな印象になるものを選ぶようにしています。

42×42センチのエルメスのポケットチーフは、見せる部分によってイエロー、グリーン、サックスブルーを使い分けられるのが気に入っています。船旅の基本は“海”の色に合わせて、ブルーやネイビーのジャケットをもっていくことが多いので、それに似合うことが条件となります。

挿し方は、パフドスタイルでさりげなく。クラッシュドスタイルで挿していたこともありますが、今は少し控えめなぐらいがちょうどいいと思っています。

クルーズや飛行機の旅でもそうですが、やはり持って行ける荷物の量は限られています。「Travel light(トラベル・ライト)」だからこそ、こういうポケットチーフのように小さくてかさばらないものが複数枚あれば、同じネイビーのジャケットでも、いろんな表情を引き出せるのです。

ちなみに僕の場合は、ネイビージャケット1枚に対して、3〜4枚のプリントのポケットチーフを持って行くようにしています。小さいし、軽いので、荷物になりません。季節によって、洋服の色や素材に合わせて選ぶのも楽しいですよね。流行の柄ではなく、長く使えるベーシックなものなら、一生使えるかもしれませんよ。これこそ、エコラグ的な逸品。皆さんも、こんな美しいポケットチーフを集めてみてはいかがでしょう。簡単にお洒落に、そしてシックに見せることができますよ(笑)。

Photo:Yasuhisa Takenouchi
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

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