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FASHION 干場の「エコラグ」

第31回 ラグジュアリー客船「リージェントセブンシーズ」のキャップ

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

初めてのクルーズ(船旅)で購入した
思い出深いキャップ

僕がメインパーソナリティを務める「SEIKO ASTRON presents World Cruise」というラジオ番組をご存じですか? これはクルーズコンシェルジュの保木久美子さんと一緒に、クルーズならではの旅の醍醐味を、毎回ゲストの方と一緒にひもといていく番組で……。毎週土曜日、TOKYO FM(12:00〜)とFM AICHI(11:00〜)、FM OSAKA(18:00〜)で放送されております。

この番組がスタートするときに、保木さんからスタッフみんなでクルーズ体験をしてみようという提案があったんです。それまで横浜港で豪華客船を見て感動したことはあったものの、実際のクルーズは僕も初めてで、すごく楽しみにして参加したんですね。そのときに乗船したのがラグジュアリー客船の「リージェントセブンシーズ」でした。そう、このキャップは初めてのクルーズの際、船内の売店みたいなところで買ったもの。なにせ初めての経験だったんで、甲板の上があんなに陽射しが強いものとは思ってもいなかったんです。なので、何の準備もなく、応急処置的に手に入れたものでした。

イタリアのローマまでは飛行機で行って、そこから船に乗りました。現在の船旅の主流は、こういった“フライ&クルーズ”という形式なんです。ということで、北イタリアのヴェニスを出港し、イタリア半島を南下。アドリア海側にあるクロアチアやモンテネグロ、ギリシャを経て、またイタリアに戻り、今度は地中海側のイタリアの各都市を周って北上。最終寄港地がモナコのモンテカルロだったのです。10日間かけてイタリア半島を周遊する旅でした。これがとにかく本当に素晴らしくて……。そこからクルーズにハマりましたね。

この旅がきっかけで、僕がクリエイティブディレクターとして参加することになったバッグブランドの「PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)」でも、“船旅を楽しむ成熟した大人たちに向けた商品”というコンセプトを明快に打ち出せましたし、クルーズ雑誌の『Sette mari(セッテ・マーリ)』(普遊舎ムック)の編集長をやらせていただくことになりました。

そういった意味でも、このキャップは思い出深いアイテムです。実は、船内にあるカジノで2万円ぐらい勝ちまして……(笑)。ポロシャツを買った残りの金額でこのキャップを購入しました。そのときはあまり考えずになにげなく買ったものでしたが、自分が乗った船の名前が入ったキャップってなんだか素敵じゃないですか? まず他人とかぶらないし、万一かぶったとしてもそれが会話の糸口になる。さらに、白いリネンシャツにブルージーンズ、Tシャツに短パンなんていう普通の格好に、なぜかこのキャップを合わせるだけで、少しラグジュアリーな気分になれるんですよね。普通の格好なのに、ちょっと高そうに見えるというか……(笑)。わかる人にはわかるって感じも気に入っています。

3000円ぐらいのキャップなのに、他のアイテムを高そうに見せてくれるなんて、なかなかないでしょ(笑)。だから、ある意味、エコラグ(エコノミック・ラグジュアリー)。このコラムの趣旨でもある“経済的な贅沢”ってことなんですね。皆さんも、そういういアイテムを見つけてみてはいかがでしょう? いつか、またそういう寄港地で手に入れたラグジュアリーに見えるアイテムをご紹介しますね。それでは、今回はこのへんで。

Photo:Yasuhisa Takenouchi
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。
 

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