「水こそ最高のインスピレーション源であり素材である」
夏を彩るイッセイ ミヤケ パルファムのサマーフレグランス。
古くは頻繁に入浴する習慣がなかった時代、自分の体臭を消すために使われていた香水でした。そのため、香水=印象的な匂いを自分に足すという目的があり、その潮流は近現代まで続いてきました。しかし、そんな香水の歴史に一石を投じたのが、1992年に発売された「L'EAU D'ISSEY(ロードゥ イッセイ)」。そこに込められたのは、「水こそ最高のインスピレーション源であり素材である」と感じていた三宅一生氏の想い。「イッセイの水」というネーミングと装飾を削ぎ落とし、まるでオベリスクのようなフォルムのボトルデザイン、そしてその名にたがわぬ水のように人の身体や心、そして魂に潤いを与えてくれる香りは世界中で評価され、現在まで続く唯一無二の香水として知られています。
イッセイ ミヤケ パルファムでは、1995年以来、毎年夏を彩るサマーフレグランスを発表。毎年気鋭のアーティストたちを起用したパッケージやボトルの意匠デザインで注目を集めています。
「ロードゥ イッセイ サマーオードトワレ」はトップノートにピンクグレープフルーツとライチのサワーノートが香る、フルーティー・フローラルのフレグランス。続いてパッションフルーツとグアバが瑞々しさをさらに訪れます。そして、最後はベースノートのウッドとバニラインフュージョンがまろやかに溶け合う残り香が。
男性向けの「ロードゥ イッセイ プールオム サマーオードトワレ」も同じくフルーティな仕掛け。イメージされたのは「スパイシーでフルーティーなノートの中に溢れ返るキウイの瑞々しさ」。コリアンダーとわずかですが苦味を感じる味わいがあるグレープフルーツのトップノートからミドルノートではパイナップルとナツメグが加わります。このフルーティーでスパイシーなバランスに、落ち着きをもたらすウッディノートがベースノートで包み込む。そして最後はベチバーとシダーによってちょっと官能的な印象の香りを残してくれます。
ペアフレグランスって、それぞれ単体としての香りの魅力はもちろんですが、そのコンビネーションをまとった二人が並んだときにも香りが喧嘩し合いません。お互いの主張はあるでしょうが、一緒にいる時間が増えた二人ならば、お互いに心地よくいられる香りを持つのも一興ではないでしょうか。
そして2015年のサマーフレグランスのグラフィックデザインは、卓越した技術とセンスを兼ね備えたペーパークラフト・ワークで世界的に注目を集めるロシア人アーティスト、ユリア・ブロドスカヤが担当。「ロードゥ イッセイ」の詩的で驚きに満ちた世界とアルベルト・モリヤスによる心弾む香りを、カラフルなペーパーグラフィックで新しい視点からデザインしました。
ユリア・ブロドスカヤの作品は、2015年8月31日(月)までISSEY MIYAKE / AOYAMAにて展示中。ペーパーワークで創り出された躍動感あふれる作品を実際に目にすることができます。
この春に丸の内にオープンしたファッションからバッグ、時計、香水までイッセイ ミヤケワールドを体感できるショップ「ISSEY MIYAKE MARUNOUCHI」ならば、「ロードゥ イッセイ」から生まれた香水の数々も一緒にチェックできます。
週末のショッピングデート、それぞれ大人の街に店舗があるので、最新フレグランスを試し立ち寄ってみるのはいかが?
Text:YukoKitamoto
ISSEY MIYAKE MARUNOUCHI
東京都千代田区丸の内2-3-2
TEL 03-5221-9900
OPEN 11:00 – 20:00
ISSEY MIYAKE / AOYAMA
東京都港区南青山3-18-11
TEL 03-3423-1408
OPEN 11:00 – 20:00
ISSEY MIYAKE INC.
www.isseymiyake.com
【L'EAU D'ISSEY(ロードゥ イッセイ)に関する問い合わせ先】
ブルーベル・ジャパン株式会社
TEL. 03-5413-1070
http://www.isseymiyake.com/brand/issey_miyake_parfums.html