思いきって購入できる
狙い目のGクラスとは!?
クルマ選びは、自ずとオーナーの趣向が反映されるものです。とはいえ、好きな一台に乗りたくても、予算の都合もあれば、家族や駐車場の問題と、いろいろな制約の中でクルマと向き合っているのが、多くの日本人が抱えている現実かも知れません。が、海外のセレブたちに目を向けると、一瞬にして新しい世界が広がります。彼らの場合、予算はあってないようなもので、複数台の所有は当たり前で、LAなんかに限って言えば、家も道も広いから、サイズで悩むこともない。少し乱暴にいえば、「好みだけで何でも選べちゃう!」のが、彼らのクルマ選びの強みであり、共通点なのです。そんなセレブのライフスタイルから、クルマ選びのヒントを探してみるのはいかがでしょうか?
記念すべき連載第1回にご登場いただくのは、日本でもお馴染みのブラピこと、ブラッド・ピットさんです。チャリティにも精力的に参加していることで、災害に見舞われた地域や様々な団体へ寄付の総額は、数十億円はくだらない。
そんなセレブの模範であるブラピさんは、“大の乗り物好き”としても有名。特にバイクには強いこだわりがあるそうで、ヴィンテージのハーレー・ダビッドソンから、コンフェデレート・モーターサイクルなどの新興バイクメーカーまで数台も所有しています。

その反動か、クルマの選びは、若干コンサバ気味かも? 大のトヨタ好きとしても有名で、なんとプリウスはカラバリで数台持っているのだとか。その中で今回フォーカスしたのが、日本でも高級SUVの代名詞となっているベンツのGクラス。写真の一台は、ドアミラーウィンカーが付く2002年以前のG500で、現行モデルと比べると、どこか野性味が溢れていて、その雰囲気がブラピさんとぴったり。今なら、この年式のゲレンデであれば、庶民でも十分手が届く価格なので、ずばり狙い目の一台なんです。
さて、少し話が脱線しますが、セレブのクルマ選びとファッションには、強い結びつきがあることもしばしば……。

プラピさんの場合、ワイルドな風貌に反して、カットソーの上にジャケットを羽織っていたり、ハットやハンチングなど帽子をかぶっても、どこか上品な印象のコーデが数多く見受けられます。その一方で、旧車のハーレーを乗っている影響からか、オーセンティックなアメリカンカジュアルを好む傾向もあります。このギャップが何ともニクい。成熟した大人でありながらも少年のようなニュアンスが漂うのはそのためでしょう。

だからこそクラシックな雰囲気を持つゲレンデは、彼の生活や趣味趣向とぴったりハマるのかもしれません。新車をガンガン買い替えて乗り回すのもクルマ乗りの王道ではありますが、本当に愛すべき一台を末永くの乗るのも、またひとつの正解です。40男なら、本妻、愛人といわず、分け隔てなくどのクルマも愛すのが理想的(笑)。ブラピさんのGクラスには、そんなクルマへの愛が感じられますね。
Photo: Getty Images
Text: Shuhei Sato
Brad Pitt(ブラッド・ピット)
1963年アメリカ・オクラホマ州出身。俳優・映画プロデューサー。ミズーリ大学在学中に俳優になることを決意し、中退後にロサンゼルスへ移り住む。そして1987年に俳優としてデビュー。‘90年代前半より徐々に評価を上げ、1995年には『12モンキーズ』で初めてアカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートさ れ、日本での知名度も飛躍的にアップ。妻はアンジェリーナ・ジョリー。愛妻家としても知られている。
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